残業が多い派遣の仕事~忙しい業界・職種とその理由

みなみ
派遣の求人は「残業なし」となっているものばかりですが、逆に「残業が多い仕事」は無いのでしょうか?例えば、時間があってたくさん働きたい方は残業が多い方が嬉しいですよね。
れいか
私は経理や財務の経験があるけど、月末・月初は忙しかったわ。
酒井先生
派遣社員は派遣先の社員ではなく、また国としても残業を減らす傾向にあるため「残業ありき」で雇用を依頼することそのものが難しいのです。「残業が多い」と言われる基準には残業時間が月20時間以上のものが当たります。1日1時間以上の残業でも派遣の場合は“多い”部類になるのです。

残業が多い「業界」

どの職種においても正社員と比較して、派遣社員が残業時間を上回るということはあまりありません。しかし業界や職種によっては、派遣社員でも正社員並に働かされることもあります。特に、メディア関連やメーカー、サービス業界は派遣の仕事の中でも残業が多く、最低残業月20時間以上のものが目立ちます。

映像・放送・広告

メディア関係のお仕事は他の業界に比べて朝はゆっくりと始業が10時以降のところが多いのですが、残業が多く夜型になる傾向があります。納期との戦いになるため、猫の手も借りたい現場ばかり。残業は月50時間以上にも及ぶことがあります。

仕事内容は芸能関係に携わるため、華やかに見られがちですが、実際の業務は体育会系で過酷な環境に置かれている企業も少なくありません。電通の過労死事件も記憶に新しいでしょう。ただ、給与面は大変充実しており、派遣社員であっても時給2,000円以上が可能です。

住宅・建築

住宅・建築メーカーは土日祝日に顧客が集中します。また平日でも不動産会社との打合せや土日の準備にかけてスケジュールが埋まり、期日があるため残業が多くなってしまいます。

それに関わる事務の仕事でも、顧客の集中した日には残業が多くなります。残業が全くないという日はなく、営業の契約数や設計の依頼により左右されます。

飲食・小売・ブライダル

サービス系の中でも、飲食関係の現場では人材不足が加速しており、特に残業が多いです。アルバイトも集まらず、業界としても働き盛りの年代に人気がないため(つまり全年齢層に不人気)、残業が強いられてしまうのです。

ブライダルも離職率が高く、残業を伴う現場です。式当日は始業が朝早くから組まれることもあり、勤務時間は必然的に長くなります。失敗も許されないため、雇用形態に関わらず責任が重くなり、それを防ぐために残業が多くなるのです。

不動産

仲介をメインで行っている企業では、10~3月にかけて繁忙期となり、新入学生や新社会人の方が一人暮らしの家を探すため、あるいは新生活の新居を探すファミリー層が集中します。

ただ、「不動産=忙しい」というイメージが定着しているのは仲介業に限定した話であって、デベロッパーなどの開発、マンションやビルの管理業はそれほど忙しくありません。

残業が多い「職種」

以下で説明するのは業界に関係なく、職種によって残業が多いものです。

経理

締め切り・期日に関するイメージが強い経理は、その期待を裏切らないほど残業がその近辺に集中します。逆に、締め切り近辺以外の日にちは全て定時通りに帰宅できるほど穏やかです。

繁忙期が明確になっているので、仕事にメリハリがありますし、予定も組みやすいため女性には人気です。ただ、仕事そのものは単調作業で、スキルを上げれば残業がなくなるかというとそうでもありません。1ヶ月の中で「残業ゼロ」を目指すのは難しいため、残業ありきで考える必要があります。

個人秘書

秘書は女性が就ける派遣の仕事の中でも最も時給が高く、憧れの職種です。特に個人秘書は郡を抜いて時給が高いです。

しかし、残業や1日の予定は担当する社長によって大きく変動するため、スケジュールを立てづらく、終業時間を把握することが難しい特徴もあります。1日の就業時間は契約で決めていますが、あくまで大まかな予定であり、常に同行を希望する社長だと早朝から夜の会食まで拘束されることもあります。

派遣社員の場合、残業が分単位で計算されるため、大きく稼ぐことはできますが、プライベートの充実を得ることは難しいでしょう。

派遣の秘書・セクレタリーの仕事内容や実態は?最も高時給が望める仕事

2016.11.11

テレフォンオペレーター

テレフォンオペレーターは未経験でも高時給を得ることができるため、幅広い年齢層から人気があります。ただ仕事内容がテレアポや債権回収など、ノルマや実績を従事するため、成果を上げられない方は残業を余儀なくされます。

派遣の仕事の中でも職場での格差がハッキリしており実力主義。中でもアウトバウンドは架電件数ではなく、契約やアポイントの取れた数が評価されます。

システムエンジニア

システムエンジニアは正社員・派遣社員問わず、専門知識・技術力がある方であれば、どこの企業からも必要とされます。派遣の仕事でも専門の求人サイトを運営する企業が増えているほど、需要が高いです。

しかし「需要が高い=人材不足」となっているのも確かで、どこの企業でも残業は多くなります。プロジェクトの規模・納期・難易度で残業が左右され、派遣社員でも50~100時間以上の残業を強いられることもあります。

逆に残業が少ない企業だと、任される仕事が単調で契約期間も短く設けられている可能性が高いです(すぐ切られる)。そのためシステムエンジニアを目指す方は、「残業は付き物」だと思っておきましょう。

残業が多い仕事は派遣の需要が高い

残業が多い仕事を紹介してきましたが、そういった業界や職種こそ派遣社員が必要とされていることは間違いありません。

そして残業が多い業界・職種は正社員の離職率も高く、体質的に「ブラック企業」「ブラック部署」である可能性も高いのです。

「多くの賃金を得たい」という理由で、「残業時間」から仕事を選ぶやり方は本来好ましいものではありません。その残業時間を資格取得や時給UPが望める学習、その他の経験のために当てた方が生涯賃金としては高く付くはずです。

もちろん「秘書をやりたい」「SEを目指している」という確かな目標・目的がある場合はかまいませんが、「残業でお金を稼ぐ」というやり方は心身の安全のためにも控えた方がいいでしょう。

目的から派遣会社を探す