転職・寿退社前の有給消化中に派遣で働きたい

れいか
正社員として勤めていた会社を辞め、有給消化に入りました。例えばこの期間に派遣で働いてお金を稼ぐことは法的に問題ないのでしょうか。
酒井先生
有給消化中は何をしても自由なので派遣でも働けますが、仮にもまだ会社に雇用された状態なので、就業規則を守ったうえでの話になります。有給消化中に不祥事や就業規則を破ることをすれば、退職金がなくなってしまうこともあります。

有給消化中に派遣で働くのはデメリットが大きい

有給休暇はその日の労働を「免除」する扱いになるため、法的に労働そのものを禁止しているわけではありません。しかし会社との雇用契約が続いているため、就業規則は大前提として存在します。例えば副業を禁止している会社では、有給消化中でも他の会社で働いたり、収入を得るようなことはしてはなりません。

また「どうせ転職先が決まっているし、バレても大丈夫だろう」と安易に派遣やアルバイトをしてしまい、それが発覚すれば、後にトラブルとなり有給消化中に支給された給与を回収、あるいは退職金の減額・没収ということも考えられます。仮に派遣で働く場合、以下の点について最低限理解しておいてください。

派遣は短くても1ヶ月(30日)以上の就業

派遣では日雇いや1ヶ月に満たない短期の就業を原則禁止しています(労働者保護の観点から)。もし派遣で働けたとしても、ほとんどが契約期間が30日以上のものとなり、フルタイム(週5日勤務)で働く場合は最低でも20日以上の有給休暇が必要になってしまいます。

もちろん週2~3日のシフト制であれば、10日ほどの有給休暇でも可能ですが、そこまで都合の良い案件は現実的に見つけられないでしょう。またシフト制の案件はどれも主婦層から人気があり、良い案件ほど「選考」が長くなってしまいます。有給消化中に「働きたいな…」と思ったときにはもう遅いのです(社内選考・職場見学など少なくとも1週間以上かかってしまう)。

派遣で働いた給与は自分で確定申告を行う

年末調整は雇用されている1つの会社でしか行ってもらえないため、有給消化中の給与については派遣会社から源泉徴収票をもらい自分で確定申告をする必要があります。

基本的に税務署は平日の夕方(17時)の時間帯までしか開いていないので、転職先での業務に支障が出る可能性もあります(Webによる申告は可能です)。初めて確定申告を行う方にとっては、税金は特にわからないことが多いため、たった数万円の収入であっても多大な時間が奪われることでしょう。

雇用保険に加入できない

雇用保険は1つの会社でしか加入できないため、派遣就業中に怪我をしても労災が下りることはありません。また有給休暇中は業務に従事しない日と法律によって定められているので、雇用保険を加入している会社からも労災は認められません。

どうしても働きたいなら日雇い派遣又は日雇いアルバイト

世帯収入が500万円以上の方で、あなたが主たる生計者(世帯年収の半分以上を稼いでいる方)でなければ、日雇い派遣の例外に当たるため30日未満の短期で働くことができます。その際は派遣会社に源泉徴収票や所得証明書など世帯収入が確認できるものを提出してください。

世帯収入は、必ずしも同居してることが条件ではありません。別居していても近親者の勤労収入や財産収入を含めて、500万円以上あれば問題ありません。

短期派遣であれば、ほとんどが社内選考だけで就業が決まるので、長期(1ヶ月以上)の案件に比べてすぐ働きはじめることができます。ただ大手派遣会社でも短期で派遣できる案件が少なく、求人数の約1割程度しかないので、仕事内容によっては日雇いアルバイトのほうが仕事はすぐに見つかり、それを専門に扱っているアルバイト会社もたくさんあります。

れいか
有給消化中はしっかり休んで、次の就業までパワーを溜めておくのが無難ね。
酒井先生
確定申告など事務面における手間が大きいため個人的にもおすすめはできません。派遣会社も短期の就業者に対して積極的に仕事を紹介するということはまずあり得ません。それを踏まえてどうしても働きたい場合は日雇いアルバイト専門のサイトに登録して下さい。

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