派遣の職場見学・顔合わせで何をするの?質問内容や服装について

みなみ
派遣の選考は面接がないって言われているけど本当?実際はどんなことをみて判断されるのかな?
れいか
いくら面接がないって言われていても結局は職場見学とかで選考として見られてると思うわよ。会社によっては細かいところまで質問したり面接も兼ねているんじゃないかしら。
酒井先生
相手の個人情報になりうる質問は派遣法で禁止されています。職場見学はあくまで「見学」。選考の場ではありません。気軽にフランクに臨むことでお互いにとってプラスになります。

職場見学で行われている内容について

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派遣先としては、紹介予定派遣のように直接雇用を前提とした派遣を除き、事前の面接を派遣法によって禁止しています。しかし、派遣会社から的外れな人が来ないように「職場見学」という名目で派遣社員と面談ができます。面談になるので面接のような質問は控えるよう派遣会社からもお願いはしています。

職場見学の流れとして、【派遣先からの業務の説明→簡単な自己紹介(今までの仕事についての説明)→職場見学→質疑応答】といった感じです。最後の質疑応答の部分で職場のリアルなことを聞いて職場見学後に派遣先の状況について理解して就業して頂くことが目的です。

職場見学に行く際の服装について

  • 髪はまとめておく
    ボサボサした髪型より、結んでおく方が派遣先からも好印象です。
  • スーツorオフィスカジュアル
    派手な色は控えた、ネイビーや黒といったジャケットやスカートが好ましいです。服装に迷うのであればスーツで行けば不快に思われることがありません。ジーパンやショートパンツはNGです。露出度の高いものは控えましょう。
  • バッグ
    メモを取ることもあるので、筆記用具が入るぐらいのバッグを持参して行きましょう。
  • 化粧
    化粧に関しても派手過ぎるものはNGです。ナチュラルメイクにとどめて下さい。

職場見学の趣旨

  • 派遣社員の希望による会社見学であること
    会社見学の本質は「派遣社員の希望」によるものです。従って、派遣先からお願いされたものではありません。最近は名目上職場見学を必須にしていますが、やるかやらないかは派遣社員の任意になっています。
  • 仕事内容や環境について判断することを目的とする
    派遣社員が職場見学によって職場環境や仕事内容を見て、仕事を受けるか否かを自信で判断することを目的としています。決定権はあくまで派遣社員にあります。
  • 会社見学は派遣先の評価を受けるものではない
    会社見学を通じて、派遣先が派遣社員を見て判断して受け入れるかの判断をしてはいけません。そういった内容は「面接行為」と見なされてしまいます。あくまで派遣社員を特定することは禁止されています。

参考:日本人材派遣協会

以上の内容が理由となっていますが、最近では「顔合わせ」とも言われています。職場見学は派遣社員が望むものであって派遣先がすすんで行うことではありません。実際は、職場見学は派遣先が採用を判断するために行われていることがほとんどで、禁止事項でも平気で質問してくる派遣先もあります。

言い換えれば、そうした禁止事項を質問してくる企業は選ばなければいいのです。禁止行為だと知って聞いてくるような企業で働けば、依頼されていない仕事をさせられたり、不当に契約を切られたりと、あなただけが今後損をするリスクを背負うことになります。派遣社員は引く手あまたの売り手市場なので、もっと強気で臨みましょう。

職場見学で実施できる派遣先の仕事説明と質問内容

派遣の仕事説明

職場見学で行われる内容として、派遣先から依頼する仕事説明が行われます。

  • 業務内容
    派遣後に依頼する仕事内容の説明を受けます。求人ではわからない具体的な内容を資料や実際に見て確認することができます。
  • 必要となるスキル
    パソコンの使用頻度や求められるスキル、主に取り扱っているソフトの説明などがあります。
  • 1日・1ヶ月の流れ
    派遣社員が就業後すぐに理解できるよう、1日や1ヶ月の流れについて説明があります。会社によっては出社時間は異なり、始業時間の何分前に朝礼が始まるなどの具体的な流れについて説明を受けます。
  • 残業の有無
    求人では「残業なし」と記載されていても、実際の職場ではお願いされることがあります。大幅な求人とのズレはありませんが、終業時間ピッタリの時間に帰れるかどうかは会社によって異なります。場合によっては時間ギリギリまで働いてもらい、終業時間後に帰り支度をしてもらうこともあります。
  • 職場環境や社風
    会社の雰囲気や会社としての方向性について説明を受けます。職場をぐるっと回って、会社で働くイメージを掴んでもらったりします。
  • その他業務に関わること
    休日の出勤のことや部署内の規則など職場見学に行かないとわからないことがたくさんあります。会社行事の参加有無についても質問できます。

派遣先からの質問内容

派遣先からあなたに質問される内容は主に次のようなことです。学歴や経歴など個人情報に関する内容は派遣法違反になるため問われません。

  • 今までの業務経験
    その人のスキルを確認するうえでの質問となっています。職歴や経歴ではなくあくまでスキルの確認です。なお業務経験だけを聞いて採用・不採用を派遣先が判断することは禁止とされています。
  • 知識や資格について
    取得している資格や、今までの知識について質問されます。個人情報に触れない範囲で、あなたの技術力を問われます。

職場見学で禁止されている派遣先の内容

  • 履歴書の提出
    派遣社員の個人情報がわかってしまう履歴書の提出は禁止されています。
  • 年齢を若い人に限定すること
    求人でもそうですが、年齢を限定するようなことは記載してはいけません。「20代限定」や「24歳~29歳の経験者」といった文言は派遣の求人では禁止されています。それでも載せたいときは「職場の平均年齢」や「20代の多い職場」といった文言で他の年代を寄せつけないようにしている可能性があります。
  • 適正検査
    適正検査も面接と同じ内容として判断されます。行ったとしてもそれが理由で受け入れるかの判断を派遣先は行ってはいけません。

禁止されている職場見学での質問内容

  • 氏名・年齢・住所
    個人情報に当たる部分になります。特に年齢に関しては派遣会社から厳しく注意しないといけません。氏名に関しては派遣社員(あなた)が望めば言っても構いません。
  • 家族構成など
    子供がいることなどをあえて言う必要はありません。派遣社員としての採用基準はあなたの能力です。「子供がいる」「結婚している」といった内容を言う必要はありません。
  • 退職理由
    前職の退職理由なども応える必要はありません。聞かれてもそれは禁止事項なので拒否できます。
  • 学歴について
    派遣社員は就職活動のように学歴フィルターがありません。主に大学名や学歴についての質問は禁止です。
禁止されているものの名前を名乗るのは一般的
職場見学では名前を含めた個人情報の質問が禁止されています。しかし禁止されてはいるものの、相手も社会人として時間を削ってあなたのために説明をしてくれているので、嫌でなければあなたの方から名前を名乗るように気遣ってあげると非常に印象がよくなります。「禁止事項」のもっと前にある社会人としての「マナー」です。

職場見学後、派遣会社が派遣できるか判断する

派遣法上は職場見学後、派遣社員がその職場で働くことを望んだとしても、派遣会社が「GO」を出さないと派遣させることはできません。もちろんこれは派遣会社の判断であるため派遣先のことは全く関係ありません。以下の例が派遣しないと判断できる内容です。

  • 派遣社員に派遣先の求める業務遂行能力がないことがわかった場合
    派遣社員が派遣先とのやりとりをみて、スキル面や仕事に対する理解について難しいと思った場合になります。
  • 職場環境が派遣社員に合っていないこと
    残業のことや周りの人とのコミュニケーションといった部分で今後長く就業して頂くことが難しいと判断した場合
  • 派遣社員が派遣先で働くことを希望しない
    職場環境や仕事内容を見て確認して自ら望まない場合は断ることができます。

なぜこんなことが行われるかというと、派遣会社があなたの雇用主(上司)だからです。部下であるあなたの態度やスキルを見て、「ここで働かせることができない」と判断した場合は、どんなに派遣社員が望んだとしても働かせることはできません。これは派遣法違反にはなりません。

職場見学で職場環境の実態を把握することができるのか?

最近では派遣法によって禁止事項となっている内容にもかかわらず、専門知識が派遣社員に無いことを利用して面接に近いことを行う場面が多く見られます。

派遣社員としても断ることで「派遣先に悪い印象が残ってしまう」「採用されたい」と思って拒否することが中々難しいです。こうしたことに備えて派遣会社の営業マンが帯同しているのですが実態としては守られていません。法律的にも曖昧で、グレーの通り道をわざと用意しているようにも思えます。

しかし、もし禁止事項に触れるようなことがあれば派遣会社に直接言ってみることも必要です。派遣社員としての個人情報を守りながら良い職場を見つけて就業することを目指して行きましょう。

またいくら職場見学を重ねたとしても、その職場の実態を完全に掴むことはできません。結局のところ「働いてみないと分からない」ことが多く、細かいところは派遣会社の営業担当に聞くしかありません。

就業前に派遣会社に聞くべき7つの質問

  1. 出勤時間
    朝礼・朝の掃除・ラジオ体操などを日課にしている会社もあり、就業時間の30分前から席に付いていることがあります。そういったリアルな出勤時間について聞いておきましょう。
  2. 職場の雰囲気
    自分で職場見学に行くこともできますが、会社によっては「派遣社員が来るから和気あいあいとしておこう」と待ち構えている場合もあります。リアルな雰囲気は派遣会社に調べておいてもらいましょう。
  3. 休憩のとり方
    お昼休憩の場合は、外食してもいいのか、弁当を持参する必要があるのか聞いておきます。また、休憩中でも電話に対応するケースもあり、時間どおり休憩をとれるか確認しましょう。
  4. 派遣先の上司
    営業担当は派遣求人を出す前に、あなたの上司となる派遣先に会っています。何度か会ううちに性格・見た目・口調などの特徴を捉えています。その特徴について聞いておき、職場見学までにイメージしておきましょう。
  5. 派遣期間
    長期の派遣でも期間の定めが一年未満の案件もあります。あなたが応募した派遣先は最長でいつまで派遣期間があるか確認しておきましょう。
  6. 昇給
    1年以上就業する場合、年度毎の昇給の可能性について聞いておきましょう。
  7. 仕事内容
    業務量や1日のスケジュール、扱っている商品・サービスなど具体的な内容を聞きましょう。
酒井先生
以上が職場見学の内容と、職場見学前に確認しておきたい事項になります。文中でも触れましたが、職場見学をもってしても実際の現場の雰囲気や実態は分かりません。営業担当もそこで実際に働いていないのではっきりとしたことは言えません。しかし、これまでの派遣経験や悩みの傾向などはあなた以上に知っていることは確かです。聞かないよりは聞いた方がいいので、どんどん営業担当を活用しましょう。
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