派遣社員としての選択は「無期雇用派遣」か「直接雇用」か

みなみ
派遣先の担当者から、「うちで働いてみないか?」と直接雇用を打診されました。私は派遣会社で無期雇用派遣を検討していたので、どちらがいいか迷ってます。
れいか
派遣先から直接雇用の話をされるなんてみなみちゃんもできる女になったじゃない!私ならすぐに承諾して正社員になるわ。
酒井先生
派遣期間中に直接雇用を打診されるのは危険かもしれません。「直接雇用の打診」、その聞こえは良いものかもしれませんが、派遣先にとっては人件費削減を図っているケースが多く、実態は「契約社員」として雇用される可能性が高いです。無期雇用派遣の場合もデメリットを伴いますが、契約社員と比べてしまうとそれは比較の対象にもなりません。

無期雇用派遣と契約社員の待遇は雲泥の差

「無期雇用(期間の定めが無い雇用形態)」には無期雇用派遣正社員の2種類があります。「契約社員」というのは、企業と契約期間などを取り決めて直接契約する雇用形態(直接雇用)です。

そのため、派遣先から直接雇用を打診されたとしても、その雇用形態が正社員であるか契約社員であるかは必ず確認する必要があります。

「正社員」である場合についても、必ず契約内容を確認し、その響きだけで衝動的に決めてはいけません。

派遣先から直接雇用の提案。受ければ人生ゲームオーバー

2017.01.25

無期雇用派遣は派遣会社で直接雇用される

対して無期雇用派遣は、派遣会社と無期の直接雇用契約を結ぶ方法です。

通常の登録型派遣の場合は、派遣先との労働契約期間内における契約社員という扱いで、就業期間中しか雇用関係が生まれない働き方でした。これを無期雇用派遣に切り替えることで、就業期間以外(派遣先が見つからない期間)も雇用契約が生じ、給与が安定するという特性を持ちます。

つまり、派遣先における契約社員としての直接雇用の場合、今までの派遣社員としての雇用契約とその相手が代わるだけなのです。勘違いされている方も多いのですが、派遣社員として就業中の今も「派遣会社との直接雇用契約」はしています。その実態についてよく理解した上で、契約社員についても無期雇用派遣についても考えるべきでしょう。

【無期雇用派遣】実は危険な働き方…メリット・デメリットを解説

2016.07.20

無期雇用派遣を推奨する理由

当サイトとしては、派遣先における契約社員の場合は言うまでもなく、無期雇用派遣についてもあまりおすすめはしていません。

目的(正社員になりたい、固定給が欲しい)が無ければ無期雇用派遣を選ぶ理由はなく、派遣社員としての働き方を続けていくべきでしょう。ただそれは本旨とずれてしまうため省略し、ここでは無期雇用派遣と契約社員とを比較した場合について、現場におけるその実態を解説したいと思います(※SEや薬剤師、その他専門職は除く)。

無期雇用派遣と契約社員の比較

無期雇用派遣 契約社員
契約期間 無期 1~5年
給与形態 月額 月額
初任給 20~25万円 20~25万円
賞与
昇給機会
業務内容 契約に定めるもののみ 契約外の業務を行わなければならないこともある
就業サポート 派遣会社の営業担当
正社員への道 有( ほぼ無

表は私自身が派遣会社で勤務する中で感じていたものを表したもの、給与額についてはイメージを膨らませるための概算であり、職種・業界によって異なります。ここで伝えたいことは、給与についての差はあまりなく、契約社員になるメリットがどれだけ無いかということです。

また一番気になるのは「正社員になれるのか」という点ですが、契約社員の場合その期待はかなり薄いでしょう。

冒頭もお伝えしましたが、派遣社員も契約社員です。つまり、

契約社員[派遣]契約社員[派遣先]正社員

という間の行程が一つ無駄になります。

派遣社員の場合は給与が月額ではなく時給なので、その点における「安定」は確かに乏しいかもしれませんが、給与全体で見るとその額に大きな差は生まれないはずです。「正社員になること」が明確な目標であるならば、紹介予定派遣や、正社員登用を目的とした無期雇用派遣サービスを利用すべきです()。

実態として、契約社員から正社員になるというのは、派遣社員から正社員としての直接雇用を受けることよりも難しい(企業がやりたがらない)ことです。

※無期雇用派遣なら全て正社員が目指せるわけではありません。

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