大手企業で派遣社員として働く7つのデメリット~実はブラックな一面もあり?!

みなみ
派遣社員なら一度は大手企業で働きたいですよね。就職活動では手が届かなかったけど、派遣社員なら選考のハードルも低そうだし。
れいか
大手ならオフィスも綺麗だろうし、女性や派遣社員に対する理解も整備されている印象があるわね。
酒井先生
「大手」と言っても、表現は様々。昔から業界をリードしてきた老舗、歴史が深い財閥系やその他関連企業、外資系企業、一気に名を馳せたITベンチャー。派遣社員が会社の名前で仕事をすることはありませんから、あまり多くの期待を抱かせると痛い目を見ることもあります

大手企業が派遣サービスを利用する理由

本題に入る前に、相手側(大手企業)の気持ちになって考えてみましょう。

そもそも「派遣」とは、派遣会社の人的サービス(商品)を各企業に紹介し体験して頂くビジネスモデル。それを利用する会社というのは、様々な事情がありますが、多くは「人手不足」が原因です。

また、どこの企業においても、事務作業・雑務・庶務というのは存在します。冒頭にも少し出てきましたが、「就職活動では手が出なかった」会社とは、その会社を構成する社員の質が高いことを表します。つまり何が言いたいかというと、自分たち(派遣先企業の社員)がやるにはコストパフォーマンスが悪いと判断した業務について、派遣を利用する傾向にあるのです。

これが中小企業への派遣と大手企業への派遣の大きな違い。ですから、大手企業へ派遣される=時給が高い、ということでもありませんし、とりわけ待遇が優れているわけでもないのです。派遣会社の営業マンがあなたにおすすめする仕事と、あなた自身が「やりたい・就きたい」と思う仕事にギャップがあるのはそのため。

前置きが長くなりましたが、この大前提を踏まえて「大手企業で働く7つのデメリット」を御覧ください。

①選考が厳しく期間が長い

大手企業における選考は完全なる買い手市場(選考側が有利)。「誰もが憧れる」ということは、応募者も多く採用倍率は必然的に高くなります。

そのため、派遣会社側も職場見学に進める方を選ぶため、「派遣会社内選考」を行い、その選定ですら1週間以上を要します。また大手企業では計画的に派遣社員の選考を組んでいるため「即日就業」という案件が少なく、選考から就業まで1ヶ月近くかかってしまうことが多いのです。

②簡単に契約を切られる

厳しい選考を通った方でも、人材調整や能力不足を理由に、たとえ初回契約であっても切られます。

社会というのは完全なるカースト制度で成り立っているため、表面上はニコニコしていても、会社の規模が大きいほど発言権力も大きくなるのです。

世間で言われている「派遣切り」が多く見られるのは、派遣社員・派遣会社・派遣先の関係性に上下関係が付いてしまっているケース。最低でも派遣会社と派遣先だけは対等でお互いに意見が言い合える環境であって欲しいのですが、社会的・経済的・圧倒的に相手(派遣先)の立場が上の場合、理屈ではない闇の力が動き言いなりになってしまうのです。

つまり、大手企業への派遣ほど派遣社員にかかる精神的・経済的な負担が大きくなる可能性が高く、覚悟が必要です。

酒井先生
特に、派遣会社のホームページのトップに掲載されている会社は危ないかもしれませんね…。
れいか
え、何?ごにょごにょ言って聞こえないわよ。
酒井先生
あとは、広告をガンガン回して露出を高めているところも危ないですね…。
れいか
だから聞こえないってば!

③昇給の可能性が低い

大手企業では派遣料金をほぼ一定額の人件費で毎年割り出しているため、派遣社員の時給が上がる可能性は極めて低いです。

もともと高時給で募集しているところが多いのですが、派遣社員の仕事は契約書内で決められた範囲でしか求められていないため、毎年のように同じ業務かつ一定時給になってしまいます。また大きな組織の1人に過ぎない派遣社員を個人で評価することはありません。

「誰でもできる仕事を任せたいから雑用要員を買っている」と、超上から目線の認識なので、こちらが時給を交渉しようものならもっと安価な社員に切り替えるという荒業に出ます。それでも応募は集まりますから、金持ちがどんどん金持ちになる仕組みの典型例ですね。昇給については期待しないほうがいいでしょう。

④派遣先責任者との距離が遠い

派遣の契約者には「派遣先責任者」という苦情申出先や契約更新を判断する方が記載されます。派遣先責任者は部長、所長など上位職を任命することになっており、大手企業だとその方との距離が遠く(心の距離も絶対的な距離も遠い。そもそも簡単に「会えない」ということもあります。)、些細なことを相談するのも難しいでしょう。

⑤正社員として直接雇用される可能性は低い

大手企業は、自分たちではやりたくない(やるべきではない)仕事を、低コストで文句を言わずにやってくれる派遣社員を求めています。

従って、「3年」という抵触日ギリギリまで働かせ、別の派遣社員と入れ替えられてしまうこともままあります。もし直接雇用されることがあっても、正社員ではなく契約社員でしょう。契約社員として再雇用すれば、更に低賃金で5年間浸け置きすることができるため効率が良いのです(5年後は息を吐くように首を切ります)。

⑥社内格差を感じやすい

大手企業における正社員の福利厚生や給与・賞与は大変充実しています。業態にもよりますが本社であればほぼカレンダー通りのお休みでしょうし、夏季休暇やGWなどの大型連休、その他特別な休暇もいくつか用意されているはずです。

しかしそれは派遣社員にとっては無関係。派遣会社の福利厚生や給与・賞与体制、休暇制度に従わなければなりません。特に派遣先が大型連休などに入ってしまうと、派遣社員は無給になってしまうため非常に痛手です。

こうした制度面については肌で感じやすい格差ですが、それ以上に周囲とのコミュニケーション面で苦労することが多いでしょう。同じ仲間とは見ていない、「お客さん」という認識が強いはずなので、一線を引かれた対応で孤立することが多いでしょう。

⑦教育環境が未整備

大手企業は「教育」「研修」に最もお金をかける組織です。しかしそれは、自社の正社員に対する話。

「いついなくなるか分からない」「できて当然」の派遣社員に対して、教える時間など設けておりません。例えばあなたが「じっくりスキルを身に付けたい」「初めての派遣は教育が整った大手で」と思っている場合、それは見当違いです。

みなみ
大手企業は私が挑戦できるほど甘くないんですね。イメージと実態の差に驚かされました。
酒井先生
「魅力的な仕事」と「魅力的な会社」は異なります。派遣社員の方はやはり世間体を気にして「会社」で仕事を選んでしまうケースが多いように思います。やりたい仕事、なりたい自分、今後のキャリアプランを考え、また実態面についても十分勉強した上で申込みましょう。

侮るなかれ!中小企業に派遣で働く注意点・デメリット

2017.06.24

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