派遣元責任者の選任要件と役割

みなみ
雇用契約書の「派遣元責任者の欄」に営業担当と違う方の名前が書いてありますが、この人は一体何をしてくれる方なんですか?
酒井先生
派遣元責任者は、派遣社員を企業に派遣するうえで全ての責任を負う方、つまりあなたを守ってくれる方です。

派遣元責任者とは

派遣会社は、派遣社員を適切に管理するために派遣元責任者を配置しなければなりません。営業担当とは異なり、その会社で雇用している派遣社員全員の雇用管理を求められています。派遣社員全ての雇用契約書に必ず記載されます。

派遣元責任者の選任要件

派遣元が派遣元責任者を選任するときは、自らが雇用する者であって、派遣元(事業場単位)に専属する者の中から選任します。

  • 未成年でない方
  • 一般労働者派遣事業の許可を取り消されて5年を経過している方
  • 会社の監査役でない方
  • 派遣元責任者講習を3年以内の方

厚生労働省「第6章派遣元と派遣先との連携」

酒井先生
派遣元責任者は、派遣元責任者講習さえ受講すれば派遣会社で働くほとんどの方が該当します。

派遣元責任者の役割と職務

  1. 派遣労働者であることの明示等
    紹介予定派遣も含み、登録者を派遣する際に雇用契約書によって派遣元責任者の責務において派遣社員であることを明示します。
  2. 就業条件の明示
    派遣元責任者は雇用契約書の原本となるものを作成することと、作成されたものの最終確認することを求められています。
  3. 派遣先への通知
  4. 派遣先及び派遣労働者に対する派遣停止の通知
  5. 派遣元管理台帳の作成、記載及び保存
    派遣元管理台帳とは、派遣社員の氏名や派遣先の社名、就業条件などを記載したもの。契約終了後も3年間の保存義務を伴います。
  6. 派遣労働者に対する必要な助言及び指導の実施
    派遣元として研修や講習、教育支援に関する環境整備、キャリアアップ・スキルアップ環境の整備を行います。
  7. 派遣労働者から申し出を受けた苦情の処理
    派遣社員が営業担当を変更したい場合も派遣元責任者に相談しましょう。
  8. 派遣労働者の個人情報の管理に関すること
  9. 安全衛生に関すること、派遣先との連絡調整に関すること

派遣元責任者と派遣社員の関係性

派遣会社の社員であれば、選任要件を満たしていれば派遣元責任者になることができます。しかし選任する際はその事業所の中でも管理職以上である方が望ましいです。派遣社員からの苦情に関しては営業担当に関する内容のものも多いため、派遣元責任者は営業担当と別の方にします。

営業担当とは異なる第三者的立ち位置の派遣元責任者はいつでも派遣社員の味方です。ただ、派遣社員が派遣元責任者に会うことができるのは派遣会社に登録するときが最初で最後という人も多いため、もしもの時のために自分から希望して顔合わせしておくこと良いでしょう。

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