日商簿記検定の取得方法と活かせる派遣の仕事~何級から必要?

れいか
今までの事務経験を活かして時給UPを目指そうと思います。そのために簿記検定を受けようと思うのですが、まずは何級が妥当でしょうか?
酒井先生
簿記は損益感覚が養われることから、職種に関わらず取得しているだけで評価の対象になります。しかし、時給UPを目指すのであれば、2級は取得しておきたいところです。元から会計関係の仕事を目指すのであれば簿記3級以上は取得していて当たり前と見られることもあります。ただ、2級、更に1級まで取得すると時給も仕事の幅も広がることでしょう。

日商簿記検定の取得方法

日商簿記検定は日本商工会議所が実施している公的資格です。公的資格の中で最も人気が高く、1級~3級の受験者数は毎年約60万人近くに及びます(日本商工会議所)。

経理・人事・財務・税務の仕事で必要となり、正社員だけでなく多くの派遣社員や商業高校、商学部・会計学部の学生が受験しています。また簿記は取得してから更新する必要がなく一生手元に残る資格です。

日商簿記の実施概要

  3級 2級 1級
受験料 2,800円 4,630円 7,710円
合格基準 正解数70%以上 正解数70%以上かつ1科目ごとの得点が40%以上
※足切り制度
合格率 25~45% 10~25% 8~10%
実施 年3回 年2回
試験時間 120分 180分
出題形式 記述
出題内容 商業簿記 商業簿記
工業簿記
商業簿記
会計学
工業簿記
原価計算
合格発表 試験後1週間~1ヶ月ほどで商工会議所のHP、郵送で発表されます。

※合格発表は各商工会議所によって異なります。

簿記が活かせる派遣の仕事

職種 必要な級(目安) 採用難易度
一般事務 3級 ★☆☆
営業事務 3級 ★☆☆
経理 3~1級 ★★☆
人事 3~1級 ★★☆
財務 2~1級 ★★☆
会計事務所 2~1級 ★★☆
大学事務 3級 ★★★
英文会計 BATIC ★★★

※採用難易度は、業務の難易度とは関係ありません。

簿記3級以上で一般事務や営業事務の採用にも有利

一般事務や営業事務でも簿記3級以上を取得していることで、評価対象になります。たとえ募集要項に記載されていなくても、何も持っていない方よりは持っている方を評価します。抵触日が過ぎても、簿記の資格があることで同じ派遣先から経理部へ人事異動の可能性もあります。

人事異動となると、抵触日もリセットされるため抵触日をまた3年と設けることができ、同じ会社で働き続けることができます。

経理事務なら級に応じて時給アップ

経理事務の仕事は取得している簿記の級に応じて時給が異なります。3級であれば時給1,500~1,800円ほどが相場。たとえ経理経験がなくても、簿記取得者というだけで応募可能なものもあります。また簿記2級以上になると、税務や財務、会計事務所、建設業会計など、時給2,000円以上の特殊会計案件を目指すことができ、非常に幅広く仕事を探すことができます。

経理は決算月の12月や3月に案件が集中していると思われがちですが、四半期決算制度ができたために年がら年中「決算」が行われています。またこんなにも決算月が3月に集中しているのは日本の大手企業だけで、外資系企業やベンチャー企業は見事に分散しています。その影響で経理事務の需要は高まる一方で、一般事務と同様に年間を通じて募集されています。

大学事務の経理業務

大学で働く仕事には経理業務もあります。大学経理と呼ばれているもので、奨学金や研究費の見積もり、国立大学だと国への助成金の申請などの業務です。

ほとんどが大学独自の会計ソフトを使っているため、経理経験者の方でも研修や指導を行って貰えます。扱う勘定科目が異なるだけで、一派企業における経理経験があれば応募可能です。

簿記は派遣社員にとっての必須スキル

経理は派遣会社で扱っている求人の中でも、事務に次いで求人数が多い仕事です。中には簿記を必要としない仕事もありますが、職場見学で資格はアピールポイントになります。今後事務系でキャリアアップを考えている方には簿記が最もおすすめです。

「経理の仕事は専門性が高い」と思われがちですが、実際にはエクセル上の表計算や会計ソフトを使った打ち込み作業がメインです。実は電卓をバシバシ叩いたり、自分で考えて計算することはほとんどありません。

経理未経験の方でも、ソフトの操作方法を覚えさえすれば誰でも実務ができます。また「経験必須」となっている案件の実態は、「会計ソフト」の経験を問うものばかりで、実は簿記の知識よりも優先されます(オービック、勘定奉行、スーパーストリーム、弥生会計など)。そのためできる限り多くの会計ソフトに携わっているほうが、さらに今後の求人幅が広がります。

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