アルバイトを掛け持ち・兼業する注意点~ダブルワークなら派遣がおすすめ

みなみ
1つのアルバイト先ではマンネリ化しそうだし、掛け持ちしてガッツリ稼いでみようと思います。
れいか
掛け持ちってあまり良いイメージがないわ。体調も崩すかもしれないし、アルバイト先からも良く思われないんじゃない?
酒井先生
一般企業では掛け持ち・兼業について肯定的なところも増えています。しかしアルバイトの場合、1つの場所で働いていることよりデメリットになることが多いのでその注意点を確認しておきましょう。

アルバイトを掛け持ち・兼業するときの注意点

アルバイトの場合、36協定に基づき1つの就業先で働ける就業時間は8時間が限度とされています。そのため両方の職場で1日8時間以上働いている方も少なくありません。しかし長時間労働は体への負担が大きく、体調を崩す可能性があります。実際にこの法律ができたのも労働者の健康を維持するためです。

掛け持ちしていることをアルバイト先に伝えておく

アルバイト先が「掛け持ちOK」であることを確認してから行ってください。中にはアルバイトでも就業規則で不可としているところも少なくありません。また掛け持ちが可能なアルバイト先でも、同業種で働くことを禁止している場合もあるので確認しておきましょう。

どちらの就業先でも時給が上がりにくい

掛け持ちする場合、一日に入れる時間に限りが出てきます。またシフト日をずらしている場合は1つのアルバイト先に入る回数が減ってしまいます。当然たくさんシフトに入ってくれる方を昇進させていきますので、時給の昇給を望むのは難しいでしょう。

給与が安定しにくい

アルバイトの場合、自由にシフトに入ることができますが、アルバイト先の社員としては掛け持ちしていない方を優先してシフトに入れることもあります。自分のスケジュール通りにシフトが入れることができず、「今月は〇万円稼ごう」と目標を立てても上手くいかないかもしれません。

労災で貰える金額が安い

労災保険は1つの就業先でしか加入できません。そのため掛け持ちして多く稼いでいても、労災で貰える額は加入しているアルバイト先の給与額のみで計算されます。その支給額は休業給付と休業特別支給金を合わせて給与額の約8割となります。

掛け持ちしている場合、労災に加入するほうを自分で選ぶことができます。そのため給与額が高いアルバイト先で加入してください。

自分で確定申告する必要がある

年末調整は1つの就業先でしか行えません。給与所得者の扶養控除等(異動)申告書を提出した場所だけが行ってくれます。掛け持ちしたアルバイト先との合計が年収103万円以上にならなければ所得税はかかりませんし、確定申告の必要もありません。

しかしアルバイト先によっては予め所得税を給与から天引きしているところもあります。そのため年末調整を行わないと、還付金(所得税の払い戻し)の対象にならないため損してしまいます。

アルバイトと兼業するならパートタイムやシフト制の派遣がおすすめ

アルバイトとは違い派遣の場合、契約書に就業日数や就業時間を明記しているため、シフトが減らされることはありません。また派遣はアルバイトより時給が高いです(都内は最低でも時給1000円以上)。そのため最近ではアルバイトと派遣を掛け持ちする方が増えてきています。

派遣と掛け持ちするメリット

給与が安定しやすい

契約書に記載しているため、その範囲内で働かせることが派遣会社と派遣先で義務付けられます。もちろん派遣社員も定められた就業時間で働くことを義務付けられます。しかしアルバイトとは違い固定の就業時間を確保できるため、給与が安定しやすくなります。

みなみ
アルバイト感覚の派遣ってことですね。でも派遣会社側はどうやって派遣社員のシフトを調節するんですか?
酒井先生
シフトの調整ルールは派遣会社によって異なります。ほとんどがアルバイトと同じように、月の2週目までに次月のシフトを1ヶ月単位で提出してもらっています。提出されたものを派遣先に確認してもらい、仕事を振り分けてもらうようになっています。そのためアルバイトのように勝手にカットされることはありません。

長期だと有給休暇が取得できる

同じ派遣会社で6ヶ月以上連続して働いていれば有給休暇が支給されます。シフト制のため有給の付与日数が減ってはいるものの、アルバイトとは違い確実に支給されます。また派遣会社側から支給されるものなので、たとえ派遣先が変わっても有給休暇がなくなることはありません。

派遣会社の福利厚生が受けられる

派遣会社の福利厚生の対象者に、フルタイムで勤務する方のみというルールはありません。そのため登録者が受けられるもの以外に就業者のみが受けられる制度の対象になることもあります。

デメリット

就業時間・就業日数を変更しづらい

契約書に記載した内容で派遣先との同意のもと就業がスタートします。そのため契約期間中に就業時間を変更することはできません。また就業日数の変更も難しいです。

みなみ
家庭の事情や体調が悪くて、どうしても就業時間や就業日数を減らしたいときはどうすればいいですか?
酒井先生
契約書を作り直すことになります。契約期間中は変更できないため、契約期間が終了した後に内容を変えて契約書を再度作ります。しかしその変更内容に派遣先が同意してくれないとそのまま契約終了になる場合もあります。ただ急なことであれば、欠勤や早退扱いで対処することは可能です。

派遣には契約期間がある

無期雇用のアルバイトとは違い、派遣には契約期間があります。良い派遣先が見つかっても一生同じ場所で働くことはできず、抵触日である最長3年が限度です。その後は新たにアルバイトと掛け持ちしやすいシフト制の派遣先を探すことになります。

掛け持ちでできる仕事に限度がある

どこの派遣会社もフルタイムや週5勤務といった求人を多く抱えています。中にはシフト制やパートタイムとったアルバイトと掛け持ちしやすいものもあります。しかしその仕事のほとんどが軽作業系やコールセンターといったスキルを必要としない「未経験OK」の仕事が多いです。

人気の高い一般事務でも掛け持ちできる条件が整ったものはあっても、掛け持ちしたい方より主婦のように家庭との両立を考えている方が優先されて採用されがちです。

派遣を2つ掛け持ちしている方も多い

アルバイトの場合、直接雇用となっているため掛け持ちを良く思わないところが多いです。しかし派遣社員は雇用主が派遣会社となり、掛け持ちすることを禁止することはできません。また派遣法には個人情報を保護する規則もあり、掛け持ちしていることを派遣先に自分からあえて言う必要はありません。

そのため派遣社員の中には、派遣会社を2社掛け持ちして働いている方も多いです。こうした自由なところも派遣の良さと言えます。

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