パソナがNTTグループの派遣会社を子会社化~派遣社員への影響は?

れいか
パソナがNTTグループの派遣会社を子会社化したと聞きました。登録している派遣社員や、今後パソナに登録を考えている方に影響することはありますか?
酒井先生
業績が低迷していたパソナですが、NTTグループの派遣会社を子会社化し、業績の回復・事業の拡大を図っているようです。テンプスタッフがインテリジェンスなどを子会社化し、パーソルグループとして拡大したように、パソナも更に大きく成長し、そのライバルとなって業界を盛り上げることが予測されます。派遣社員にとっては大手企業の案件が増え、また福利厚生・教育などサービス面における恩恵が大きくなります。

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パソナがNTTグループの派遣会社6社を買収

2017年3月24日にパソナグループはNTTグループの派遣会社2社を買収し子会社することを発表。さらにNTTグループ内4社の派遣事業を譲り受けることにも合意。NTTヒューマンソリューションズテルウェル・ジョブサポートが2017年8月1日でパソナグループの子会社となります。

またNTTグループ内にあるNTT-MEサービスNTTソルコ&北海道テレマートテルウェル西日本ドコモ・データコムの4社は2017年8月1日付けで消滅し、パソナがその派遣事業を譲り受けることになります。そのため該当する会社で登録していた方はパソナの派遣社員になります。扱っていた求人に関しては全てパソナが引き継ぎます。

パソナ NTTグループ人材サービス会社6社の株式取得および事業譲受の契約締結について

子会社化されるNTTグループ2社の事業

NTTヒューマンソリューションズ

  • 労働者派遣事業
  • 有料職業紹介事業
  • 紹介予定派遣事業

NTTグループの総合人材サービスを行っている企業で、派遣・紹介予定派遣・正社員・契約社員の全てを扱っています。中でも事務系やエンジニア系の求人を豊富に扱っており、全てのNTTグループの案件に対応しています。またNTTグループということもあり、通信建設会社や官公庁、大手企業などインフラ系の就業先を多く抱えています。

テルウェル・ジョブサポート(パソナジョブサポート)

  • 労働者派遣事業
  • 有料職業紹介事業

NTTグループの中で派遣事業のみを行っている会社で、求人は都内中心です。事務系と営業系を主に扱っており、求人数は常時50件以上となっています。福利厚生にはキャリアアップ支援として派遣前研修や提携スクールの割引、ビジネスマナー研修といったサービスがあります。

なお2017年8月1日からは「株式会社パソナジョブサポート」に社名変更となりました。

パソナがNTTグループを子会社する意図・目的

NTTグループの派遣事業強化

NTTグループ自体の知名度は高いのですが、派遣事業としては30年続いているものの業績が停滞していました(グループ派遣を目的としていたため)。そこに目を付けた派遣業界大手パソナがNTTグループを子会社し、ブランド力はそのままにノウハウの提供で派遣事業の拡大を図るようにしました。パソナも今後は子会社化した2社に対して教育・研修など様々なサービス提供をしていくことを掲げています。

官公庁や大手企業との信頼度向上

パソナグループは今まで事務分野を得意とし、専門性の高い派遣社員を官公庁や大手企業に提供していました。また子会社化される2社についても、大手企業や官公庁、自治体など幅広い顧客層から信頼を得ています。パソナとしてはそのパイを独占できる形になります。

どちらもそのパイプが太く、ノウハウを共有できることで更なる信頼の向上が図れるようになります。

パソナに登録する派遣社員への影響

メリット

関東圏以外の求人が拡大

NTTグループから譲渡された4社の人材派遣事業は、西日本・北海道と関東圏以外の求人が中心となっています。中にはパソナと取引のある会社もありますが、NTTグループ故の求人や、NTTグループしか扱っていない独占の求人も多くあります。それが譲渡・引き継ぎされることになるため、地方で登録している派遣社員にとっては選択肢や雇用の幅が広がることになります。

特に事務系やコールセンター系の求人が増えます。またNTTグループの取引先にはIT企業も多くあり、エンジニア系の求人も大幅に増えます。

IT系や事務系のスキルアップに関するサービスが向上

パソナ自体もスキルアップに対する支援は充実していましたが、NTTグループと協力して、より派遣社員の育成に力を入れるようになります。取引先企業が増えることで、より派遣社員の質が問われるため、パソナ自身も教育・スキルアップ支援に力を入れていくことが考えられます。

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デメリット

事務系やIT系の求人の社内選考が厳しくなる

求人数が増えることで、より登録者が増えます。特にNTTグループから譲渡された会社の派遣事業はどこも、事務系やIT系を中心に派遣していました。そのため以前より求人に対する応募者が多くなり、社内選考が厳しくなることが考えられます。

派遣登録の審査基準が高くなる

パソナは他の派遣会社とは違い、派遣登録する際に審査があります。登録者へのサービス向上を考えてのことでしたが、この審査も今後さらに登録者が増えるため厳しくなることが予想されます。

場合によっては社会人未経験の方では登録できないほど敷居が高い派遣会社になる可能性もあります。

パソナの更なる成長に期待

最近ではパーソルグループのインテリジェンス買収やスタッフサービスがリクルートの傘下に入ったりと、どこの派遣会社も大きく成長しています。創業40年を越えるパソナですが、その周りの成長に少し追いついていなかったこともあり、業績の伸びも悪い印象がありました。

しかし今回のNTTグループの子会社化で、派遣業界を賑わす存在になることは間違いありません。買収した派遣会社の求人数や取引企業数は多くはありませんが、NTTグループという強力なバックにパソナの営業力が加わることで、更なる成長が期待できます。

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