【紹介予定派遣】派遣から正社員を目指す・なる方法

みなみ
みなみ気付いてしまいました!何回も面接とか頑張って正社員目指すより、派遣から正社員目指したほうが結果的にお金はたくさんもらえるんじゃないでしょうか!
れいか
はあ…相変わらず考えがゆとりね。そんな求人があったら誰も就職活動しないで派遣の道を選ぶに決まってるでしょ!現実はそんなに甘くないわよ。
酒井先生
実はみなみさんのようなプランニングは、あながち間違いではないんですよ。派遣求人の中にも、直接雇用を前提とした紹介予定派遣というものがあります。就職活動よりハードルも低く、かつ普通に就職活動をしていては絶対に入社できないような大企業・ホワイト企業の案件がゴロゴロ転がっているんです。
みなみ
そ、それって詐欺とかじゃないですよね…?
酒井先生
もちろんですよ。履歴書・筆記テスト・面接といった項目は企業によって行うところもありますが、一度派遣として働いてもらうところから始まるので、人物像や働きぶり、性格面を企業が把握しやすくメリットが大きく注目を浴びています。ただ紹介予定派遣といえど派遣期間の間で切られる可能性もあります。ここでは現実に行われている紹介予定派遣の実態や、メリット・デメリットなどを解説していきましょう。

紹介予定派遣とは

紹介予定派遣とは、派遣スタッフ派遣先に対して人材紹介予定して行う人材派遣をいいます。2004年の労働者派遣法の改正により新しく始まった制度です。

紹介予定派遣の求人は派遣会社でしか取り扱うことができない求人なので、派遣登録した人しかわからないクローズドな情報です。決められた派遣期間が終了した後に採用基準を満たしていると、派遣先の企業に正社員or契約社員で直接雇用へ切り替わるものを言います。

紹介予定派遣は派遣社員との雇用後のミスマッチを防ぐために設けられたシステムで、最近では大手会社もこの採用に注目し着々と制度が定着している印象を受けます。

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みなみ
仕組みはよくわかりましたけど、働かせるだけ働かせて、実際の雇用の話ってすごくレアなケースなんじゃないですか?本当に優秀で限られた人しか採用されないような実態があるんじゃないんですか?。
酒井先生
今の世の中そうした考えを持つのも無理はありません。ただ、下記データを見て下さい。着実に紹介予定派遣の利用は進み、派遣数・採用実績など全ての数値で前年比増を記録しました。
平成24年度 平成25年度
紹介予定派遣実施事業所数 3,245所 3,117所
紹介予定派遣に係る派遣先からの申込人数 156,767人 175,116人
紹介予定派遣により労働者派遣された労働者数 53,191人 65,520人
紹介予定派遣により職業紹介を実施した労働者数 42,718人 47,394人
紹介予定派遣で直接雇用に結びついた労働者数 28,815人 35,214人

厚生労働省「労働者派遣事業調査」

酒井先生
紹介予定派遣は「直接雇用を前提とした雇用」なので、むしろ不採用になる方がレアケースです。企業側にとっても、わざわざそんな手の込んだ不採用の方法を取りません。それならば最初から派遣又はアルバイトとして雇用するはずです。
みなみ
雇用に積極的かつ慎重な企業が多いということですね。
酒井先生
その通りです。企業も学歴や表面上のところだけでは図れない点について気付き始めているのでしょう。

正社員・紹介予定派遣に強いおすすめの派遣会社ランキングBEST5

2017.03.08

紹介予定派遣のメリット

紹介予定派遣は、派遣先にも派遣社員にメリットがたくさんあります。

メリットについて派遣社員と派遣先に分けて紹介しましょう。

紹介予定派遣による「派遣社員」のメリット

ミスマッチを防ぐ

これは、派遣先と派遣社員の双方に言えることですが、派遣後に双方の合意がない限りその後の直接雇用は成立しない仕組みになっています。そのため、働いているときに派遣社員は「この仕事は合わない」「なんか違うかも」と感じたのであれば拒否することができます。派遣先企業もその働きぶりをみて判断できます。

また紹介予定派遣で直接雇用に切り替わった後の離職率は通常の雇用と比べて大きく下がるというデータがあります。「一度働いてみる」「職場環境について肌で感じる」というのは従事者にとって非常に重要なことなのでしょう。

派遣期間は最長6ヶ月

派遣先は、紹介予定派遣で雇い入れた派遣社員を最長でも6ヶ月以内に見定めて直接雇用する義務があります。これは、いつまでも派遣社員のままで働かせないようにするために派遣法によって定められている内容です。

紹介予定派遣で派遣期間が定まっている理由・目的は「採用」が主たるところなので、6ヶ月以上も長期にわたるものは現実的ではありません。派遣社員にとっては契約社員のように先の見えない中途半端な立場で働かされることが無いので紹介予定派遣はメリハリを付けながら働くことができます。

面接が苦手な人は仕事ぶりでアピールできる

派遣先の企業は、一度働かせてみてから採用を考えることができます。そのため、働く前の何もわからない状態の社員を正社員として内定を出すよりハードルが著しく低くなります。また、普段の仕事ぶりをみて判断されるので、面接などが苦手な方は仕事に取り組む姿勢でアピールすることができます。

仮にも紹介予定派遣から正社員を目指すものなので、良い意味でも悪い意味でも責任を大きく伴うような仕事は任されません。例えば事務仕事など、テキパキと黙々とこなせる自信があれば、紹介予定派遣では間違いなくうまくいきます。

採用後の試用期間が無い

紹介予定派遣によって直接雇用された後は、試用期間を設けないよう行政指導がなされています。紹介予定派遣でしっかり見定めてもらったのに、また試用期間があるとすれば、それは大きく趣旨と矛盾してしまうからです。

就業後は、紹介予定派遣中と基本同じ仕事を続け、給与も安定させる仕組みが整備されています。

紹介予定派遣による「派遣先企業」のメリット

紹介予定派遣のメリットは派遣社員に有利に見えていますが、派遣先(企業)としても有利な部分があります。

事前に採用試験を受けさせることができる

一般的な派遣の面談では個人情報や能力値をもとに「選考」することが派遣法により禁止されています。例えば、年齢、家族構成、出身校、具体的な経歴はふせてあります。これは、派遣社員があくまで派遣会社の社員であるからです。しかし、直接雇用前提の紹介予定派遣では、面接行為、SPIなどの筆記試験、就職活動で決められた行為などが、その禁止規定から除外されています。

それでも採用に関する点で重視するのはあくまで働きぶりや実技面。学歴や資格ばかりの頭でっかちな社員は就職活動時にたくさん取っているので、紹介予定派遣では即戦力となる実技スタッフや長期で働ける事務員を欲している会社が多いのです。またこの特定行為は、採用可能性を高めるためにも必要なものなので、派遣社員にとってデメリットとなるものではありません。

派遣期間が終了しても直接雇用をする必要はない

紹介予定派遣は最長6ヶ月と期間が定められていますが、6ヶ月経ったからといって必ずしも直接雇用に切り替えなければいけないわけではありません。派遣先又は派遣スタッフどちらかが望まない場合は、派遣期間中の就業状況に応じて6ヶ月の派遣のみで終了するケースもあります。

これは紹介予定派遣が「選考」としての側面を持っているからです。

紹介予定派遣のデメリット

紹介予定派遣のメリットは以上のようにたくさん感じられますが、決定的なデメリットもあることを理解しましょう。

紹介予定派遣の「派遣社員」に対するデメリット

契約社員の紹介予定派遣案件が多数ある

「直接雇用前提」といっても、その実態が「正社員予定」なのか「契約社員予定」なのか必ず確認してください。契約社員前提の紹介予定派遣には何もメリットはありません。少し話が逸れますが、「契約社員」とは、全雇用形態の中で最も立場が不安定だと言われているものです。これは紹介予定派遣に関わらず、通常の派遣期間中に直接雇用の提案が企業からあった場合も同様に確認して下さい。

派遣先から直接雇用の提案。受ければ人生ゲームオーバー

2017.01.25

正社員予定か、契約社員予定かは、派遣の案件内容を見れば一目瞭然です。

正社員登用前提のもの

契約社員登用前提のもの

リクナビ派遣

正社員登用前提の案件であれば、明確に「正社員」と記載があります。しかし契約社員登用前提のものは「社員」と紛らわしい記載をしており、その中身まで見てみると「契約社員を目指せる紹介予定派遣」とあります。実際の就業に当たる前もその確認はあるので、誤って申し込んでしまったということは無いと思いますが注意は必要です。

かつ、派遣先が「契約社員であっても後々正社員にするから」などと甘い言葉をかけてくることもありますが、まず正社員にすることなど考えていないでしょう。契約社員から正社員になるまでは、法律上5年以上浸け置きすることができます。またその期間中に契約を切ることも可能です。派遣社員よりも雇用が安定せず、低い給料のままフルタイムで働かせることができるのが契約社員の実態です。

実際に行っていることは就職活動に近い

派遣とは異なり、履歴書や志望動機などを提出し、さらに面接や筆記試験など、それは就職活動と変わりはありません。もちろん、派遣会社を通しているために最大限のアドバイスなど対策は練ることはできます。しかし、面接では企業によっては我々派遣会社が同席できないときもあります。

また6ヶ月という派遣期間の実態は「長期間の就職実技試験」です。もちろんこの派遣期間もお金が貰えますが、「正社員になれるのだろうか」という心理的な恐怖と戦いながらの働き方になるため、就職活動よりも心身の疲弊を伴うかもしれません。更に詳しく知りたい方は以下でもまとめています。

紹介予定派遣のデメリット~本当に正社員になることが良いこと?

2017.01.30

紹介予定派遣の「派遣先企業」に対するデメリット

派遣期間6ヶ月後の延長ができない

紹介予定派遣の実態は、どうしても派遣先企業有利にあります。「更新ができない」というデメリット以外に取り上げてデメリットになることはありません。

「6ヶ月で見定めることができなかった」という理由で延長を頼み込む派遣先もよくありますが、元々の企業としての前提が直接雇用なので、紹介予定派遣におけるデメリットはないのです。この期間内に見定めることはできない場合の延長はありません。これは、派遣社員が望んでもできないことです。だからこそ最近紹介予定派遣の利用が増えている背景もあり、雇用促進に貢献しているとも言えますね。

ただそれを差し引いても、正社員になることを望んでいる方にとっては紹介予定派遣という働き方はかなり現実的で時間の短縮にもなります。働きながら就職活動をするため、お金もたまります。

紹介予定派遣はどんな人に向いてる?

「正社員は望んでいるけど働いてみないとわからない」、「スキルや経歴だけみて採用されたくない」という人に紹介予定派遣という働き方は向いています。正直に言うと、仕事なんてやってみないとわかりません。これはあなたも、企業側も十分理解していることでしょう。また両者にとって大きなデメリットがないため、この度制定されたという背景があります。

口コミなどに左右されず自分で体験して良い職場を見つけたい人には紹介予定派遣も1つの手段です。

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