官公庁とは?派遣の仕事でよく見るこの業種、なぜ人気なの?

みなみ
安定したお仕事で人気なのが「官公庁」だとコーディネーターさんから教えてもらいました。官公庁の仕事はなぜ人気なのですか?また具体的にどういった仕事をするのでしょうか?
酒井先生
「官公庁」とは、国や地方公共団体のお役所のことです。身近な例でいうと市役所が分かりやすいでしょうか。固いイメージもあるかもしれませんが、実はお役所も企業とほとんど一緒で、場所によって環境が全く違います。

官公庁ってどんな職場?

官公庁とは、国や市区町村の「役所」のことで、市役所・区役所・公立病院・公立学校、内閣府・国会・国税局など幅広く、その全てをひっくるめた総称です。勝手なイメージが先行してしまいがちですが、市区町村だけでも全国に1,724(2018年8月現在)もありますので、実は一つにまとめて「官公庁はこんなところです」と言うのは無理があります。

また、ダイバーシティ推進、民営化やその流れを感じて、官公庁も各所で差別化や独自のやり方で努力しています。ほとんど普通の企業と変わらないところもあれば、古き日本を象徴するような役所も未だに多く、派遣社員にとってはこれまた「派遣されるまでわからない」というのが実情です。

ドライ、機械的、冷たい、というイメージ通りの役所もあれば、和気あいあいとしていてアットホームな役所もあります。

官公庁に派遣されるとどんな仕事を任されるの?

官公庁の派遣の仕事の一例(ジョブチェキより引用)

「業種」が官公庁なだけで、職種については他の派遣先同様、案件によってまちまちです。ただ、事務・受付・軽作業・ファイリングなど、女性向けのオフィスワークが多く、初心者・未経験の方を受けれいている官公庁も多いです。

専門的な業務、責任ある仕事を任せることは基本的にありません。時給も1000~1500円ほどが相場で、1600円以上の官公庁の事務職はほぼ例がないでしょう。

れいか
職場の「安定性」という側面では確かにどこよりも安心ね。100%ではないけど、会社が潰れるリスクや急な派遣切りに遭うリスクは少ないと聞くわ。また女性は「◯◯で働いてる」って言いたがりだから、官公庁は自分に箔を付けやすく、人気の理由なんじゃないかしら。

官公庁の派遣の実態・口コミ

官公庁の仕事を経験した派遣社員がよく言っていた内容や、私自身が肌で感じた官公庁のリアルをまとめてみました。

仕事がとても簡単(スキルが身につかない)

派遣先にもよりますが、官公庁の仕事はとにかく簡単です。官公庁は企業と違って「利益」を追求していないため、競争意識が低く、場所によっては暇で暇で仕方がない職場も多いです。また、「即戦力」も求めておらず、現場で積める経験もたかが知れています。

バリバリ仕事をしたい、暇なのは耐えられない、どうせやるなら様々な経験を積みたい、そういう方にはおすすめできません。

正規職員には100%なれない

一般企業では派遣社員から正社員になるルートがありますが、官公庁の場合それが絶対に叶いません。理由は説明するまでもありませんが、例えば「派遣社員から正社員になりたい」「現場経験を積んで正社員になりたい」と、「正社員」という明確な目標を持っている場合、官公庁で働くことは遠回り、というより逆走と表現してもいいくらいです。積める知識も無ければ、キャリアもありません。

派遣社員を「お客様」と認識している

派遣社員であるあなたを「派遣さん」と呼んだり、露骨なイジメ・差別などは官公庁では少なく、働きやすさや環境面では恵まれています。しかし、あなた自身が正規職員に100%なれないということを、他の職員は分かっているため、「一線」を引くのがとても上手です。

それを心地よいと感じるか、冷たい・ドライと感じるかは人それぞれですが、人とかかわらない仕事がしたい、ストレスを感じたくない、という方にはおすすめの職場環境と言えます。

職場の年齢層が高い、職場の風通しが悪い

IT系ベンチャーなどで派遣経験があると非常に分かりやすいのですが、もう全く違う世界です。再三申し上げているように「派遣先による」のですが、それでも官公庁独特の空気というのはあります。

また年齢層が比較的高めで、派遣後もしかしたら「職場内で一番若い」ということもあり得ます。

時給交渉が難しい、長く働くことが難しい

官公庁の仕事は大学事務などと並んでそれなりに人気、かつ仕事が楽(ルーチンワーク)なので、「あなたでなければならない理由」がありません。抵触日に当たらない契約更新満了まで働いたらほとんどの場合違う方に交代。

一般企業以上に予算で動いている官公庁にとって、時給交渉なども非常に難しくなります。

残業が全く無い、むしろ残業しづらい

官公庁は派遣社員だけでなく、正規職員も含めてほとんど残業をしません。もちろんこれも場所によりますが、少なくとも派遣社員を残業させる環境の職場はほとんどありません。仕事時間や給与を計算しやすく、自分の時間や計画を立てやすいメリットがあります。

ですから、官公庁の業務は「仕事」と割り切って行い、アフターファイブでは家や他の職場でできる「副業」に力を入れている方もおりました。官公庁の仕事は体力的にそこまで辛いものではないので、計画的な貯蓄ができます。

官公庁の仕事が多い派遣会社は評価に値する

官公庁はいい意味でも悪い意味でも「前例」を重視します。お役所は「新しいこと」が嫌いで「付き合い」「実績」を重視します。ですから、官公庁の案件を多く抱えている派遣会社は、国や市区町村から評価を受けている派遣会社と言い換えることができるのです。

派遣会社は全国でコンビニの数よりも多いとされていて、その良し悪しの判断は初心者には難しいかもしれませんが、仕事一覧に「官公庁」の案件が複数あれば信頼の証明となるでしょう。

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