派遣会社はマージン取り過ぎ?派遣社員に給料は還元されているのか?

みなみ
派遣社員の時給は、派遣会社が派遣先から貰ってるマージンで決まるんだよね?それって私たちにちゃんと還元されているのかな?
れいか
派遣会社もボランティアじゃないんだし、貰うものは貰わないとね。それに、還元方法が給料なのか福利厚生なのか会社によっても違うし、なかなか真実を特定することは難しいんじゃないかしら。
酒井先生
派遣会社が受け取るマージンは、HPや事業所に提示する必要があります。中小の派遣会社はHPで公開していますが、リクルートスタッフィングやテンプスタッフなどの大手は公開していませんね。厚生労働省のデータには業種別で派遣料金が詳しく載っています。

時給の相場はマージン率で決められている

派遣料金の相場は厚生労働省によって平均額が割り出されています。厚生労働省のデータでは日額(8時間労働)の金額として出ていますので、8時間で割れば時給が割り出されます。また、マージン率については派遣法上、HPまたは事業所で提示することが義務付けられています。

マージン率の計算方法

マージン率は次の計算方法によって導き出されます。

margin

派遣会社のマージン率の相場は25~35%、マージンを公開している会社の平均は26.8%でした。

その間に収まるように派遣会社は派遣先に交渉します。多くの派遣会社は派遣社員に支払う時給を考えながら派遣先の商談を行い、派遣料金を決めていきます。派遣会社は、派遣先とも派遣社員とも板挟みの関係なので、基本的に利益の搾取は困難です。依頼された案件で人を集めるためには無理のない派遣料金と時給を設定しないと事業が成り立たないからです。

高いマージン率だからといってピンハネ会社とは限らない

rieki

マージンが高いからといって、派遣会社の利益だけを考えた悪い会社だと思う人もいますが、そうとは限りません。傾向として、大手であればマージン率は高く設定されています。その理由は以下のとおりです。

  • 派遣社員の福利厚生の充実
    社会保険はもちろんのこと、交通費や食事補助といった福利厚生を充実させるために、マージン率を上げています。
  • 派遣社員の教育訓練費用
    派遣会社としては、派遣することで生まれるマージンで会社を運営しています。そこで生まれる利益は更なるサービス向上のために、OAスキル研修・資格講習といった派遣登録する人の教育費として使われています。
  • 有給消化の費用
    6ヶ月を超える長期の派遣になると、派遣社員であっても有給休暇を取得できます。しかし、その場合にかかる費用は派遣先でなく派遣会社から支払われます。マージンの中からその費用は計算されています。
  • 求人費
    自社で登録する派遣社員で集めることが問題ありませんが、場合によっては広告媒体を使って人を集めることもあります。そういったときの求人費もこのマージンから支払われています。
  • 社会保険料
    健康保険・厚生年金といったものも派遣会社が派遣社員と折半で支払っています。これもマージンに含まれます。

つまり、高いマージンを取っている会社だから悪い派遣会社、マージンが低いから良い派遣会社、とは判断ができないのです。

マージンが低ければ会社としての首を締めるだけで、さらに提供されるサービスの質も劣悪なものとなります。時給やマージンだけで派遣会社の良し悪しを判断するのはやめましょう。

派遣会社の営業担当が派遣社員を大事にする理由

派遣会社の営業担当が派遣社員を大事にする理由は、「派遣社員が働くことで得る少しの利益」の積み重ねで派遣会社が成り立っているからです。派遣会社では「人材」を「人財」と言っています。会社の財産といえる派遣社員を雑に扱うことはご法度です。これが、正社員で働く人との考え方の違いです。

こういった理由から、派遣会社は登録者に対して仕事紹介をするときは常に慎重に行っています。「派遣社員が長く働いてくれる良い職場を」と考えています。派遣会社で働く従業員の考えであり、それを仕事としているスペシャリスト集団です。「時給が安すぎる」「ピンハネ」と派遣会社に思うことがあるかもしれませんが、派遣社員が働きやすいようにするためのものなのです。

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