派遣社員でも労災はおりる?通勤中・就業中の怪我について

みなみ
通勤や就業中に怪我したら、やっぱり派遣先に労災をお願いするのかな?
れいか
労災に関してかぁ。私もそういったことは今までないから詳しいことはわからないわ。
酒井先生
みなみさん、れいかさん。労災に関してはまず派遣先企業に伝え、その後派遣会社に連絡をします。雇用主は派遣先の企業ではなく派遣会社になりますが、派遣先の企業でも用意して頂くものがあるため双方への連絡が必要です。また正社員・派遣社員に関わらず、すべからく労災の権利は与えられます。

労災時の手続き・派遣会社へ申請するために必要なこと

tsukin

雇用保険の加入については派遣会社で行っているため、派遣社員が万が一、通勤中や就業中に怪我をしたのであればそれは全て派遣会社が責任を持ちます。労災の給付の手続き等も派遣会社を通して行うことになります。派遣社員が労災を申請する際には、必要な書類や証明が必要になります。特に労災に関しては派遣先にも証明して頂く必要があります。

通勤中・帰宅中の場合

自宅から就業場所までの経路で事故にあった場合、通勤経路を確認することと就業場所で就業することの証明が必要になります。派遣先への就業の証明と派遣会社へ雇用されていることの証明と添付書類に記載が必要です。

車通勤の場合の注意点
車で通勤する場合は、派遣先の車両通勤許可申請書が必要になります。許可書がないと、車通勤による事故が認められない可能性があります。また、派遣社員に関しては車通勤の旨を契約書に記載することもあります。

経路外で怪我した場合

寄り道や経路外で起こる事故に関しては労災に該当しないこともあります。

いつもT駅から帰っているけど寄り道してS駅で降りて友達とご飯を食べ、その後の帰り道で電車の事故に遭ってしまった。など、帰宅路でよくあるこうしたケースは労災の対象になりにくいのです。もし、ご飯を食べる場所がいつもの帰り道のT駅であれば、労災の対象になります。

自転車で転倒

通勤で多いのが自転車の転倒です。自宅から最寄りの駅まで自転車で通勤する際に起こる労災です。自転車通勤は労災の基準である「合理的な通勤手段」として認められる可能性が高いため、「駅までの経路について申請していないから無効」となることはありません。

通勤経路の逸脱・中断について

逸脱・中断とは、通勤中(出勤・帰宅)の間に寄り道を行う行為を指します。正確には、通勤経路から離れることを逸脱、通勤経路内にはいるが通勤と関係ないことをすることを中断と言います。もし、この行為に該当する場合は労災の補償外となります(労働基準法)。

【逸脱の例】
近道のために塀を登ったり、階段を飛び降りたるする行動

【中断の例】
通勤中に人に絡まれて喧嘩をする行為

逸脱・中断にならない行為
日用品の購入、職業訓練校へ行く、選挙の投票、病院、家族の介護等は該当しません。日常生活上の必要で止むを得ない行為に当たるため、逸脱・中断といった行為にはなりません。

就業中の場合

派遣先企業で起こった場合の怪我については、どういう状況で起こったかを派遣先企業の責任者に証明してもらうことが必要です。自分で書いていいものではありません。場合によっては申請する書類が異なりますので、必要だと思う書類は派遣会社と相談して一緒に派遣先企業へ要請しましょう。

いずれにしても、労災をおろす際には派遣会社を通すことが最優先です。派遣先に要請することも全て行ってもらうことができます。大体の場合は、身動きが取りづらい可能性が高いからです。

必要な書類が揃ったら労働基準監督署

以上のように、申請書類が全て揃ったら全て労働基準監督署に提出します。また、労災に関しては期限が2年と決まっています。過ぎることはないと思いますが申請に関して集まるまで時間がかかるので早めに動きましょう。

休業中の給与の支給について

怪我のため休んでいる場合は休業補償給付金額として【(平均賃金の6割)+特別支給金(平均賃金の2割)=平均賃金の8割】が支給されます。給付の期間については損害保険料率算出機構が決める障害等級の階級によって異なります。

障害等級については厚生労働書の一覧を御覧ください。

労災がおりるまで病院での治療費は実費負担

労災がおりるまではその間にかかる治療費は実費負担となります。しかし、労災が決まり次第、治療費は全額戻ってきます。その間の実費が難しい場合は労働基準監督署に相談して治療費等の負担について考える必要があります。

職場に戻っても一時的な治療が必要

通院が余儀なくされる場合は、半日休暇を取得する必要があります。午前中or午後に病院に行く場合は、【(1日の支給額-労働した支給額)×60%】がプラスされて支給されます。

 困ったら派遣会社に相談

派遣会社は今まで何人もの労災の手続きをしてきました。派遣会社の社員として労災手続きを知らない者はいません。人を雇用する以上最低限必要な知識です。専門は労働基準監督署にはなりますが、それまでの必要な書類については派遣会社で用意することが必要となります。怪我をして身動きがとれないときこそ、派遣会社に頼るべきです。意外と面倒ではありますが、ひとつひとつ丁寧に行えば簡単にできます。

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