
「派遣社員のイメージは以前と比べて向上したと思いますか?」というテーマのもと、男女100人にインターネット上でアンケートを実施しました。
【モニター層と属性の内訳】

派遣社員のイメージアップに関する調査結果

・派遣社員のイメージは昔と比べて「向上したと思う」と答えた理由
・派遣社員のイメージは昔と比べて「向上したと思わない」と答えた理由
以上について、モニター100名分の意見をほぼ全てそのまま掲載しています。ここでいう「昔」とは回答者が思う「昔」と「今」を比較してもらっています。
派遣社員のイメージは昔と比べて「向上したと思う」と答えた理由

- 働き方が多様化している時代なので、派遣社員の働き方についても見直されていると思う。
- 実際に身近に派遣社員の方が増えてきました。正規雇用に比べ責任の無さから仕事を手抜きする方も中にはいるかもしれませんが、身近でみてきた派遣社員の方達はみんな真面目に責任を持って働いていたので質は良くなってると思います。
- 正社員だと本当にやりたい仕事が会社の都合でできません。また職種によっては「派遣社員でないとできない仕事」があります。まさに自分がやりたい仕事がそれだったので、派遣社員として夢を叶えました。働いてみるまでは派遣切りなどが怖くて挑戦しずらかったのですが、働きはじめると派遣切りなどは全く無く、派遣に対する企業の意識も向上していると肌で感じました。
- 昔のいわゆる派遣切りといった社会問題については、ニュースを見る限りここ数年でだいぶ改善された印象があります。給料はあまりいいイメージはありませんが、比較的楽に仕事ができるといったイメージもあり、派遣社員になってもいいかなと思うこともあります。
- 派遣社員の待遇は以前よりもよくなっているイメージはある。仕事ができればそれなりに認められて、派遣会社側のイメージも上がっている。
- 今は資格を持ってる方も、その道の派遣をし続けている方も多いので一社員として責任感があると思います。
- 昔と比べると派遣も特に珍しい事ではなくなったように思います。様々な働き方を認めないといけないような風潮になってきたのかなと思います。
- 派遣社員でも一定以上の業務遂行能力があることを感じているため、イメージは確実に向上していると感じています。特に派遣元の配慮で事前に社員を業務別に選択していただいていることはありがたいと思います。
- 以前と比べ、派遣社員の数が増え、めずらしくなくなりました。聞くと、保険やボーナスなどがあるところもあるので、今までのように不安定ではないのかなと思います。
- 新卒採用を行わず派遣社員で人材を構成している会社も増えているため、「派遣社員」という働き方が世間に認められているような気がします。
- 以前は否定的でしたが自分が専業主婦になってみると、正社員でこれから再就職するのは難しいので、派遣社員の働き方も認めるような心象に変化していきました。
- 昔は派遣やフリーターは定職に付かずブラブラしている若者というレッテルが貼られていたように思う。しかし、今は派遣社員やフリーターをとりまく社会的要因も指摘されているので偏見は和らいだのではないかと思う。
- 派遣社員でも、きちんと福利厚生が得られて業務のやる気などで昇進もあるのでとても良くなったと思います。
- 昔と比較すれば、派遣社員の全体的な能力が向上しているために、正社員よりも仕事のできる人も多くなってきているように思う。しかも、能力がありながら、タイミングの問題で正社員になれなかった派遣社員も多く、イメージは向上していると思います。
- 昔に比べたら派遣も一般的になったし、一時期問題になった日雇い派遣も少なくなったので、イメージは向上してると思います。
- 以前の日本では会社に入ると定年まで働き、一生同じ会社に捧げていたイメージがありましたが、現代は様々な働き方があり自分のスキル次第で働き方を選べるようになってきています。人を雇い入れる企業から考えた場合も、必要な時に必要なスキルを持っている人材に仕事を依頼できるなら無駄な経費も削減できます。そのような観点からも派遣社員の立場は重宝されると思いますのでイメージは向上していると思います。
- 労働人口の減少から、派遣社員のようなスタイルの方に頼らざるを得ない社会情勢ですから、需要は多く、イメージは向上していると思います。
- 双方が納得した上で条件に見合った仕事内容であれば正社員に採用してくれる可能性のある会社も多い。逆に時給が下がるなどの理由で契約期間終了後に辞める人もいるが一長一短だと感じる。
- 各種法律の整備や、働き方が多様化しているから良い方向にシフトしていると言える。国民の間でもそれを認めていこうという世の流れに変わってきていると思う。
- 昔に比べたら様々な業種で派遣の仕事があり、定年退職後でもまだまだ働ける人が派遣として働いているので向上していると思います。
- 社会で派遣社員の待遇が問題視されるようになり、政府も同一労働同一賃金を呼びかけているのでそれにならう企業が増えたと思います。
- 専門性の高い、もしくは汎用性の高い派遣社員は需要があり、イメージは向上したと感じます。もちろん、純粋な労働力を求める製造業にとっても、派遣社員は必要であるし、様々な求職者に職の場を与えられる制度であるとも思う。
- 派遣社員というと給与面で正社員より劣る等のイメージがありますが、近年では、政府が「同一労働同一賃金」を掲げており、それに対応する企業が増えてきているため良いイメージになっていると思う。
- 人口減少と言いながら、純粋に派遣社員として働いている人が増えていると思う。働ける時間に制限がある人などにとって働きやすく、働くスタイルが自由で利用している方が多くなっているからだと思う。
- 昔は今よりも環境や対応が酷かったイメージがあるので、その時代に比べれば今は認知もされており、イメージが向上していると思います。
- 周りの派遣社員の方が会社に勤めているより方よりも給与が高いことが多く、むしろ正社員のイメージが下がっているとすら感じます。正規・非正規の差も解消されているのではないかと思います。
- ひと昔前までは「派遣=正社員になれなかった」というイメージが殆どだったように思うのですが、ここ数年“働き方”における選択肢が広がってきたこともあり、「派遣」を数ある働き方のうちの一つとして捉える人が増えたように思います。
- 友人でも派遣でありながら社員同様に仕事をして、信頼や地位を勝ち得ている人もいるので、一概に派遣だからと侮られるような時代ではなくなっていると思う。働き方が多様化している時代にマッチしている。
- 人材派遣サイトを見ていると案件数がとても多いため需要があるのだなと感じる。また、多種多様な働き方が認められてきているので派遣へのイメージも向上したと思う。
- 派遣社員でも正社員よりも仕事ができる人がいるのを聞いたことがあるし、派遣社員から正社員になれる制度もあるようなので、イメージは間違いなく向上したと思います。
- 実際に派遣社員として働いて、世間で言われているような風当たりもなく、また時給も正社員とほとんど同じだったので派遣を選んでよかったと思っています。
- 以前は期間限定のお手伝いさんというイメージが強かったように思いますが、現在は派遣社員の認知度も高くなり、ある程度のスキルは持っていると派遣先にも理解されるようになったと思います。
- 実際に派遣社員として働いている人が増えたことや、周囲で派遣社員として働いている人もいて、話を聞く限りでは、給与や賞与には問題がなくもらえていたり、むしろ、派遣社員として働いている方がしがらみにとらわれず、自分の能力を精一杯出しきって仕事ができると感じたからです。
- 昔ほど会社内で差別的な発言や傲慢な態度をとられることがなく、社員と同じ態度で接していただけています。以前は呼ばれるときに「派遣さん」のように名前ではなく、派遣社員を強調される呼ばれ方をされていましたが、現在そういうこともありません。
- テレビなどで頻繁に派遣社員の実情などを放送し、世間的にも昔に比べれば派遣社員に対する風当たりは緩くなったのではないかと感じる。
- 派遣は短期間で働くことが前提なので、難しい仕事をすることはなく楽でした。派遣先の方とも上手くやれば働きやすいです。
- ある会社では、大卒を採用して育成し、そこから良い人材を派遣している企業もあると聞きました。そうした企業が増えるとまたイメージは向上していくと思います。
派遣社員のイメージは昔と比べて「向上したと思わない」と答えた理由

- 派遣社員として働いている人が段々多くなっている気がするが、風当たりや扱い方は変わっていない。
- 正社員の人より仕事ができる・スキルの高い人もたくさんいると思いますが、正当な評価を受けている人は決して多くないと思います。派遣はまだまだ甘く見られている(見下されているような)存在のような気がします。
- 派遣社員がボーナスなどを支給されないことに対して、問題視された時期はあったものの、やはり企業も人件費を上げることができないので圧力に押されその議論は薄れてきたように感じます。
- 一度派遣として働いて嫌な思いをして辞めました。それ以降、同じ派遣会社の派遣社員の友人とたまに会って飲んだりしますが、聞くところ状況はほとんど変わっていないようです。
- 会社側がいつでも首を切れる存在で、都合の良い労働力という認識は変わっていないと思います。
- むしろ昔の方が「派遣社員」と言えば、プロフェッショナルで仕事ができるイメージでした。しかし特定派遣が廃止されてから、使い物にならない初心者ばかりがやってきます。
- 正社員の方からは賃金が高いと思われておりますが、ボーナスや退職金もありませんし、特に待機期間が一番辛いです。派遣会社で待機社員が多いほどマージン率は多い傾向にあります。
- 労働条件など、昔問題視されていた内容とほぼ変わっていないように思います。周囲の意見も派遣はダメだという意見ばかりです。
- やはり雇用統計などを見ていると派遣社員の年収が全くあがっておらずいつでも契約終了にできる会社の都合のいいようにつかられることが多いいいのであまり向上していないと思います。
- あまり良くなった、という話を聞いたことがない。非正規雇用が増えているのは知っていますが、増えていること=イメージが上がったとは思えない。
- 景気が悪くなり、正社員として雇用する会社が少なくなり、そこであぶれた人たちが派遣社員で働くという流れは、過去より多くなったと思います。
- 派遣=責任感がない、というイメージは拭えません。いつか居なくなる存在なので、職場の人とも距離を取っているイメージがあります。
- 派遣社員の方は、人間関係など面倒なことを嫌うタイプの人が多いようなイメージがあります。
- 現在は派遣社員として働いていないが、メディアの報道などを通じて正社員と非正規との待遇格差が依然として大きく、不安定な立場で働いている現状は改善されていないと思う。
- 会社が不振になると経費削減で一番に切られる対象であり、時にはいじめの標的となりやすいように思います。
- 女性派遣社員には何も感じませんが、男性の派遣社員は「将来大丈夫?」と心配になります。娘が派遣社員の男性と結婚すると聞いたら絶対許しません。
- 若いうちはいいかもしれないが、特に30代を越えて派遣の年収だときつい。
- どんなにイメージが向上しても派遣先の状況が悪くなれば派遣が真っ先に切られることは間違いない。
- アルバイトとして働いた職場で、派遣社員に対する正社員からの言葉や態度などに意図的な圧力があったためです。
- ずいぶん前から派遣社員のイメージや労働条件がニュースなどでも放送されていたが、いまだに変わらない。僕の周りでは派遣なんてやめた方がいいと言う人ばかりです。
- 「派遣さん」と呼ばれることを派遣社員が嫌味にとらえているそうだが、派遣社員も我々のことを「そういう仕事は正社員さんがやるべき」と線引きされてしまったり社内コミュニケーションを円滑に進められないことが多分にある。
- 期間が決まってしまったので今までのように継続できなくなったのが一番大きいと思います。部署を変えてもそんなに何ヶ所もあるような所に受かるのも募集が集中して大変だし、何度も期限が更新できずに切れてエントリーし直すのも正直しんどいです。
- 紹介予定派遣は本当に人が集まり過ぎてハローワーク並かそれ以上だし年齢が上がれば上がる程メリットや良い所を感じなくなりました。
- 派遣社員の日々抱えるストレスが何一つ軽減していない状況を考えると、派遣社員が持つ実態というのは何一つ変わってないと思います。
- ニュースやテレビではあまり取り上げられていないように思います。むしろ「派遣社員はこんなにつらい環境である」と面白がって報道している印象の方が強い。
- 派遣社員はあくまでも正規雇用ではないので私の中ではずっとイメージは変わらないと思う。
- 昔は何年か働けば派遣の人も正規雇用されるといった評価型のイメージがありました。しかし最近では、人員削減するには「まずは派遣から」という話を聞きます。
- 派遣社員と言えば、何か特別な技能を持った人材が従事するイメージでしたが、労働法の改正により、人手不足の穴を埋める存在になってしまったので、イメージが向上したと思いません。
- 働き方の一つとして理解度も高くなりましたが、未だにネットやマスコミでの派遣社員へのネガティブなイメージは根深いと思います。
- 社会の目は一般的に正規雇用と非正規雇用とで差別的に分けています。
- 派遣社員=正社員になれなかった人がなる分類だと感じてしまうので、イメージは良くないと思います。
- 世間一般ではやはり正社員の終身雇用以外の働き方はあまり推奨されていないので、今後新たな雇用改善の仕組み等がない限り変わらないと思います。
- 派遣社員はまだまだ社会的には「正社員雇用が出来なかった人」というイメージがあります。女性は配偶者の転勤などで退職せざるを得ず、派遣社員として働くという事情があるのを知って欲しいです。
- 昔よりも今の方が正社員との格差を感じます。以前は派遣社員から社員登用への道はありましたが、今は人工知能に取って代わられるくらい不安定な地位だと思います。
- 正社員より給料が安くて、会社の都合でいつ切られてもおかしくないような弱い立場というイメージはずっと変わりません。
- 働き手が少なくなってきているらしいですが、なかなか働く人を大事にしているように思えません。正社員に比べると待遇面で差があるように思えます。
- 雇用形態も不安定で、いつまた次の仕事を探さなければならないか、と言ったような内容のニュースをよく見聞きすることがあるからです。
- 派遣社員はいつでもパワハラやモラハラの対象です。現場社員たちからは常に下に見られ、特に団塊世代以上は男尊女卑の時代錯誤のオジサマばかりなのでまだ時間がかかるように思います。
- 昔はスペシャリストが高い時給で短期間派遣されるイメージを持っていましたが、今は事務の派遣が中心なのでよりイメージは悪くなったと感じます。
- 制度が変わったなどのニュースは時々耳にするが、身近にいないのでどうなっているのかよくわからない。昔から特によいとも思わないし、悪いとも思わない。
- 派遣社員の増加に伴い、派遣切りや正社員との格差というようなストレスを自ら体感する人が増えているから。
- 派遣社員は今も福利厚生などの恩恵を受けることが少ないし、派遣社員だと結婚等に不利だと聞くことがあるからです。
- 昔の派遣社員は専門職のスペシャリスト的で給料も高かった気がするのですが、いつの間にか数合わせの季節労働者的な感じになった気がする。
- 最近、某大手企業内で「ウォーターサーバーの利用は正社員以外禁止」というニュースを見ました。他にも派遣は社員食堂が使えなかったなどという、派遣差別のような反応が集まったという話題を耳にしました。派遣社員のイメージは未だに低いものなんだなとがっかりしました。
- 派遣社員であることは変わりないのでやはりそのイメージは昔も今も変わらないと思います。もちろん高いスキルを有している派遣社員もいると思いますが、あくまでも期間限定なわけで。そのイメージが変わったとは思いません。
- イメージが今も変わっていないと思うのは、派遣社員自身が、テレビや新聞のインタビュー等で、マイナスな面に関してをよく話されるためです。働いている彼らが胸を張っていない以上変わることはないと思います。
- 「景気が一時的に向上している」とも巷では言われているが、非正規雇用の数は減るどころが増え続けているイメージで、待遇面での改善が一向に見られていないから。
- 契約期間が終了すると容赦なくどれほど有能でも職場から去らねばならず、職場にとっての損失は大きいと思います。待遇が向上していない限り、イメージも向上しないと思います。やはり正社員のほうがイメージはよく派遣社員は下に見られていると感じます。
- 派遣切りが未だにあり、景気が良くなっている実感もないので派遣で働く条件が良くなっているとは思えないからです。
「派遣社員のイメージアップ」に関する総括

派遣社員のイメージについては、派遣社員としての就労経験の有無に関わらず、割合は5.5:4.5ほどでほとんど変わりません。
しかし否定的な意見で最も多かったのが、「派遣社員の質の変化」です。もともと派遣社員というのは、ITバブル前は「専門的職種・技術者派遣」が大半でした。そのため昔は「派遣社員=技術者」という考えを持っている方が多かったのです。ITバブルが弾けてからもIT派遣の需要は高いままですが、同時に(いつの間にか)オフィスワーク中心の派遣が台頭を表すようになり、そこから徐々に「派遣=女性」「派遣=事務職」というイメージに変わっていきました。
昔の考えを持っている方からすれば、「派遣社員の質が下がった」と感じるのは当然です。しかしITバブル前の派遣を知らない方からしたら、そもそも「事務職=派遣」というイメージで、かつその数がどんどん増え、企業も利益優先でそれを推進している。「派遣社員」というより、対等な「外注化=アウトソーシング」という意識に変わっていることが、派遣のイメージが変わっている最大の原因なのではないかと思います。
ですからその世代が一気に抜けると、派遣社員のイメージは格段に良くなる、というよりイメージ云々ではなく社会的に「派遣社員」が通常のものとして馴染んでいくと思います。
アンケート調査概要
調査目的:派遣社員のイメージアップに関する意識調査
調査期間:2017年11月10日(金)~11月11日(土)
調査対象:クラウドサービス「ランサーズ」に登録している会員
調査方法:インターネット調査
サンプル:100(女:69人、男:31人)
調査会社:株式会社桃鶴堂