転職は何回までOK?回数の多さを面接官はどう捉える?

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みなみ
今の職場に、転職が5回目だという転職のベテランさんがいます。転職回数の多さは面接官に悪い印象を与えないのでしょうか?
酒井先生
転職回数が多くなれば確実に印象は悪くなります。確かにアメリカでは転職に対して「ステップアップ」を前提に行うものだと捉えられていますが、それを揶揄する表現で「ジョブホッパー」と呼ぶこともあります。また年功序列で給与が上がり、定年まで同じ会社で働き続ける風習が長く続いた日本では、アメリカ以上に厳しいといえます。

「転職回数」から採用担当は何を見ているのか

転職活動の山場である面接では、必ず「転職回数」の話題が出ます。大小・性別関係なくどの企業でも、転職回数が多い人は歓迎されません

もしあなたが企業の採用担当であれば、20代で転職回数が多い転職希望者に対してどのように思うでしょうか。

  • 協調性がないのではないか
  • 忍耐力がないのではないか
  • モチベーションを持続できないのではないか
  • うちの会社もすぐ辞めてしまいそう
  • 嫌なことがあったらすぐ辞めるかもしれない
  • すぐ辞められてしまったら、私の人事としての評価に響くから困る
  • キャリアビジョンについて考えているのだろうか
  • 何か仕事以外の事情があるかもしれない

私なら以上のことを連想します。酷な話ですが、転職回数は多ければ多いほどネガティブなワードを連想しやすいのは事実です。

新卒のように初めから研修する必要がないといっても最低限の研修はおこないますし、転職者であっても1人の人間を採用すると莫大なコストがかかります。コストだけかかってすぐに辞められてしまうのでは会社にとって大損であるため、転職回数の多い人を履歴書の時点で不採用にする採用担当もいます。

特に20代女性の転職市場が盛んであり、転職サイトで一般公開されている求人の競争率も高くなります。もちろん転職回数の多さが採用基準になるケースも考えられます。そうなったときに不利にならないよう、転職回数は少ない方がよいといえます。

派遣社員の転職活動~20代女性の転職者の割合と実態

2017.10.25

転職回数が「ゼロ」でないと成功しないの?

転職回数は少ないことが重要ですが、1社ごとの就業年数について考えることも大切です。例えば、以下3人の転職希望者の就業年数を比べてみましょう。

 転職者モデル 1社目 2社目 3社目
Aさん(女性:29歳) 6年 6ヶ月 6ヶ月
Bさん(女性:27歳) 1年 3年 3年
Cさん(女性:40歳) 18年

Aさんは、1社目で6年間働いているところまではよかったのですが、2・3社目は半年間しか働けていないため、転職した会社に馴染めず転職を繰り返しているのではないかと想像することができます。

Bさんは、1社目の就業年数は短いものの、2・3社目では3年以上働いています。最初でしくじったものの2社目以降では自分の道を見つけ、キャリアアップや目的を持って転職をしているのではないかと採用担当の興味を引き出すことができます。しかし採用担当者によってはAさんと同じことを考える可能性もあります。

Cさんについては転職回数がゼロ、今回が初めての転職となりますが、40歳まで他社を全く知らないとも見ることができます。また女性の場合、既婚・未婚が大きなポイントともなり、仮に40歳未婚にして初めての転職となると、「かなりワケあり」と捉える採用担当も多いでしょう。

このように就業年数や年齢、回数が違うだけで採用担当の評価は全く違います。3年以上働かないといけない決まりはありませんが、少なくとも1年以上同じ会社で働けないと、採用担当から信用を勝ち取るのは難しいでしょう。

今回のケースでCさんが「未婚」の場合、B>A>Cの順番、Cさんが「既婚」の場合、C>B>Aの順番で転職可能性が高いといえます。

既婚女性の転職市場が今熱い!
なぜCさんが「既婚」の場合、転職の可能性が高いといえるのか、それは「結婚・出産」に伴う退職リスクが極めて低いからです。女性の転職が一般的に難しいとされる一番の理由はこれです。その可能性が消える人材で、前職の退職理由が明確かつ社会人としての経験が伴っていれば、かなり高い確率で転職することができます。

どうして転職回数が増えていくの?

転職回数が増えてしまうのはキャリアビジョンが見えていない、自己分析が足りないことが大きな原因です。

転職エージェントなどプロの意見も聞くことなくとりあえず今の職場から逃げたいという気持ちだけで転職活動を始めては当然ですが失敗します。理由はないけど気になった企業の面接を受け、転職先とのミスマッチがあったらまた転職をして…。この繰り返しでは転職回数だけが増え、肝心のキャリアアップにつながっていかないため、いつまでも転職をし続ける羽目になるのです。

転職とは、今の職場では実現できないキャリアビジョンを実現させるためにおこなうものです。転職先を探しているときには決して妥協することなく「私の転職活動はこれで最後だ」という気持ちで挑まなければいけません。

1回の転職で成功させるには転職エージェント

転職回数を増やさない、初めての転職で一生働ける会社を見つける方法はズバリ、転職エージェントを利用した転職活動です。

転職活動を成功させるには綿密な準備が必要となります。仕事をしながら自己分析、自身に合った転職先探し、各企業好みの履歴書・職務経歴書作成、採用担当が採用したくなるような面接をするための対策など、これらすべての作業を1人でおこなうには限界があり、転職をする前に準備作業だけで嫌になってしまうかもしれません。

また、1人だけで転職活動をおこなっていると、転職活動が悪い方向に進んでいたとしても気付くことが難しく、舵の切り直しが出来なくなってしまいます。

転職エージェントを利用すれば、転職活動の進め方のアドバイスや履歴書作成の添削、面接対策からあなたに合う企業のピックアップまで、転職のプロが無料で提供してくれます。

また求人の中では競争率が低い、転職サイトで一般公開されていない非公開求人の紹介をしてもらえるのも転職エージェントを利用する大きなメリットになります。

1人で悩みながら転職回数を増やしてしまうのではなく、転職エージェントを利用して堅実なキャリアアップを手に入れましょう。

酒井先生
転職活動では「自分のキャリアビジョンでは、絶対に今この会社に転職をしなければいけない」ということを採用担当にきちんと伝えられることが最も重要です。転職回数が多いということは、転職活動において不利に働くのは事実ですが、キャリアアップしていることがハッキリ分かるのであれば話は別です。転職回数が多い場合は転職活動をあきらめるのではなく、どうして転職回数が増えてしまったのかを考えてみましょう。

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