派遣社員も転職フェアに参加していいの?

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れいか
みなみちゃん、転職活動まったくやってないんじゃない?それじゃいつまで経っても転職できないわよ。
みなみ
転職はしたいのですが、何をすればいいか分からないんです。転職活動しても派遣社員では相手にされないんじゃないかと考えるだけで怖くて…。
酒井先生
転職活動を成功させるコツは「前向きに行動する」ことです。1人で悶々と転職について悩んでいても、いつまでも好転することはありません。まずは転職フェアに参加することから始めてはいかがですか?

派遣社員もフリーターも主婦もOK!転職フェアってどんなところ?

派遣社員から正社員登用を目指したいと考えている女性は多いことでしょう。しかし、いざ転職活動しようと考えても何から手を付ければいいのか分からないですよね。

転職活動の方向性を決めるのは、転職エージェントなどの転職のプロに話を聞くのが最良の方法です。しかし、いきなり転職エージェントに登録するのはハードルが高い、将来的なことで今すぐ転職したいわけではない、派遣の契約期間も残っているし転職エージェントへの登録に抵抗がある、という方も多いでしょう。

そんなときは転職活動の進め方や企業について話を聞ける「転職フェア」への参加がおすすめ。

「転職フェア」と聞くと「正社員から正社員への転職」だけを対象にしているイメージがありますが、実は派遣社員でもフリーターでも、専業主婦の方でも参加してOK。具体的に派遣社員が転職フェアに参加する際どのようなことに気を付ければよいか、その流れから確認していきます。

転職フェアに参加する流れ

主催する転職サイトの事前登録を済ませておく

転職フェアは出展企業とそれを主催する人材会社によって成り立っています。そのため、参加するには主催している人材会社(転職サイト)への事前登録が必要になります(リクナビ転職やマイナビ転職)。

事前登録せずとも参加することはできるのですが、多くの転職フェアは会場への入場前に登録確認があります。事前登録をしていない方はその場で登録の手続きをすることになるため、より多くの企業ブースや講演を聞きたい場合は事前登録を済ませておいた方が回りやすくなります。

▲事前登録確認の様子

▲未登録者の会場登録の様子

エントリーシート(コミュニケーションシート)を書く

まず会場に入場してやることは、説明会を聞いた際に提出するエントリーシート(コミュニケーションシート)の記入です。

  1. 転職サイトのID
  2. 氏名・年齢・生年月日・現住所
  3. 電話番号・メールアドレス
  4. 就業状況
  5. 最終学歴・出身学科
  6. 簡易的な職歴
  7. 希望職種・現在年収

まず「①転職サイトのID」という項目があるため、結局のところ事前登録が必要であることが分かります。ただあくまで無料で参加できる転職フェアなので、職歴を始めとする個人情報について書きたくないことは書かなくても問題ありません。転職フェアの場で採用や選考が行われるわけではないので気軽に臨みましょう。

しかし、運がよければその場で面接の手配をしてもらえる可能性もあるため、「手を抜いてもよい」ということではありません。

転職サイトに事前登録をしておけば、エントリーシートもダウンロード可能で事前に作っておくことができます。パソコンでエントリーシートを作っていく際は、5~10枚コピーして持っていくようにしましょう。会場内にもコピー機が設置されていますが、企業ブース以上に長蛇の列ができるので事前に準備しておくのがおすすめです。

エントリーシート(コミュニケーションシート)記入例

講演を聞く

ブースを回る準備ができた後は、すぐに気になる企業に飛んでいきたいところですが、まずはスペシャルブースでおこなわれる「最初の」講演を聞きます。

その日の一番最初の講演では、題目に沿った話はもちろん、転職フェアを効率よく回るための具体的なアドバイスをしてくれるため、転職フェアが初めての場合は最優先で向かいましょう。

また、どんな転職フェアでも、言い方に違いはあれど「企業の選び方・自己分析→求められる人材とは→履歴書・職務経歴書の書き方→面接テクニック」の順番でしか講演はおこなわれていません。

講演ではキャリアコンサルタントや企業の現役採用担当から、現在の転職採用の生の声を聞くことができます。転職活動の進め方を知りたいのであれば「求められる人材とは」まで聞いておきましょう。

各企業ブースへ向かう

講演を聞いた後は、各企業のブースで説明会を受けていきます。

各企業によってプレゼン方法は異なり、時間を区切りながら複数の転職者を相手に「企業説明会」のようにプレゼンする企業もあれば、1対1でタブレットを使いながら説明し、その後に質問を受け付ける「個人面談」のようなタイプの企業もあります。

当然ですが、名前の聞いたことがあるような大企業には人が集まりやすく、ポンポンと説明会を受けることができません。受けられない説明会をずっと目の前で待っているというのも時間がもったいないので、大企業の同業他社に足を運ぶのが賢いやり方です。

確かに大企業独特のノウハウや個性については知り得ませんが、業界の情報は得ることができます。業界について少しでも知っていた方が、説明を受けたときに分かりやすく質問もしやすいので、時間は有効に活用しましょう。

企業相談をする

「転職フェアの企業相談では、経験豊富なアドバイザーがキャリア相談に乗ってくれる」とサイトには明記されているので、転職エージェントが出てくるのかというと、そうではありません。

実は転職フェアの企業相談では、実際に企業で採用に携わっている人事担当が、あなたの転職の悩みに対して的確にアドバイスしてくれます。写真のようにブースはカーテンで仕切られているため、より細かく内部のことも尋ねることが可能です。

普段転職エージェントを利用している人の中には、使う必要がないと思って企業相談を利用しない人が多いのですが、転職エージェントとどういう人材が欲しいか話し合っている本人と直接話せる機会はそうそうありません。各企業で求められる人材を具体的に把握するには、企業相談を利用するのが最大の近道です。

履歴書用写真を撮ることもできる

時間があればぜひ活用してほしいのが、履歴書用証明写真の無料撮影です。多くの転職フェアでは一定の企業の説明会を受けると、プロのカメラマンに履歴書用の照明写真を撮ってもらえます。スピード写真でも600円~800円、プロのカメラマンに撮ってもらうとなると2000円~5000円近くかかります。これが無料になるのです。

実は履歴書で最も見られているのは「写真」。酷な話ですが、同じ派遣社員、同じスペックの応募者がいたとしたら、「顔がかわいい」応募者がまず間違いなく選ばれます。受付や秘書、大学事務などの派遣の応募でも身をもって感じたという方も多いかもしれませんが、「顔採用」というのはどの企業でも行われています。

暗い表情よりも明るい表情、ムスッとしている表情よりも口角が上がった笑顔。見た目の印象というのは第三者に実際に指摘されないと分かりません。知らず知らずのうちに「相手を不快にしている写真」で履歴書を出しているかもしれません。こうした指摘もプロのカメラマンから受けることができます。

とてもお得なサービスのため、どの会場でも長蛇の列ができますが、並ぶ価値はあります。

転職フェアの持ち物リスト

  • B5サイズ以下のノート又はメモ帳
    講演や説明会の内容をメモするのに使います。どのブース・会場でもパイプ椅子が並べられているだけなので、やわらかいルーズリーフより、手持ちでしっかり書けるノートがよいです。
  • スケジュール帳
    企業と面接や企業説明会の日程の打ち合わせが必要になった際に使用します。面接の日程合わせまでこぎつけることは少ないとはいえ、ないとも言い切れないため鞄に忍ばせておきましょう。
  • 名刺入れ
    意外かもしれませんが、転職フェアでも企業の取締役クラスが来ることがあります。そういった上役から渡された名刺を受け取るのに名刺入れが必要になります。転職フェアの最中に、こちらから名刺を渡すことはありませんので、空の名刺入れで構いません。
  • ボイスレコーダー
    説明が長かったり、狭くてメモを取れないような状況では、ボイスレコーダーが役に立ちます。iPhoneの機能でもOKです。人が話している内容を一言一句残さずメモを取るというのは不可能なので、メモを取りながらでも起動させておくと、転職活動で分からないことが出てきたときに使えます。
  • ばんそうこう
    転職フェアでは思いの外長距離を歩行するため、ヒールを履いていると靴擦れしてしまうことが多いです。転職フェアに集中できるようばんそうこうは携帯しておきましょう。
酒井先生
転職フェアを有効に活用するには、「自分には、今、何が必要なのか」を確認しながら回る必要があります。それは、どの企業や業界の話を聞こうかと考えることだけではなく、膨大な情報を取捨選択していくという意味でもあります。

転職フェアにおける注意点

転職フェアから持ち帰ることのできる情報はとても多いです。しかし、その情報の中には信じ切ってはいけないものも存在します。例えば「第二新卒活躍中のPOP広告」です。

転職フェアに出展している企業名の横には、その企業の特徴を指すPOP広告が貼られています。これ以外にも「I・Uターン歓迎」など、どんな企業でも1枚は貼ってあるのですが、「第二新卒活躍中」は7~8割以上の企業が貼っています。

これの意味するところで考えられるのは以下のようなことです。

  • 新卒社員が3年以上続かない
  • 新卒社員をそもそも採用していないが若い社員が欲しい
  • 教育にお金をかけたがらない
  • 資金力が無い
  • ベンチャー企業の可能性がある

「新卒を取る」というのは会社の経営基盤がある程度備わっている証拠です。それを放棄している、あるいは新卒社員を採用しているがその社員が続かない、ということを露呈しているようなもの。もちろん、新規事業のために若い世代を大量に取り入れるプロジェクトの一環でこうしたことを行う場合もありますが、どちらにしろブラック色が強い企業であることは分かります。

説明会の最中に堂々と「当社では第二新卒の人たちが最も多くてね…。活躍してるのはみんな第二新卒だよ!」と話す企業もあります。そんな話が出たら、その企業はかなり危険です。転職フェアに出展している企業は、企業内容の説明だけでなく、自分の会社に転職してもらおうと、転職者に対して営業をかけることもあります。

しかし「第二新卒」そのものが悪いということではありません。優良な第二新卒の案件・募集企業も数多く、第二新卒者のメリットを見込んで、あえてそこにフォーカスしている大企業も存在します。つまりは採用担当の営業トークに惑わされないように、なぜそういう状況になるのかを考えながら、聞くのがよいでしょう。

第二新卒転職の採用実態と企業の思惑とは

2017.10.25
酒井先生
もう1つ気を付けなくてはいけないのが「会場付近での違法な勧誘行為」です。転職フェアに出展する資金がない零細企業が、転職フェアに来ている転職者に対して駅前などで勧誘行為をおこなっている場合があります。そういったところはほぼ100%ブラック企業ですから、話を鵜吞みにせず断るようにしましょう。

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